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経国美談
「経国美談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経国美談の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ろまん灯籠」より 著者:太宰治
のあまり、自殺を計った事がある。読書の撰定に特色がある。明治初年の、佳人之奇遇、
経国美談などを、古本屋から捜して来て、ひとりで、くすくす笑いながら読んでいる。黒....
「愛と美について」より 著者:太宰治
あまり、自殺を計ったことがある。読書の撰定に特色がある。明治初年の、佳人之奇遇、
経国美談などを、古本屋から捜して来て、ひとりで、くすくす笑いながら読んでいる。黒....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
みを挙げるならば、 東海散士柴四朗「佳人之奇遇」、「東洋之佳人」、矢野竜渓の「
経国美談」、「浮城物語」、末広鉄腸の「雪中梅」、「花間鶯」、木下尚江の「良人の自....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
し、小学校の先生もつとめた事もあるという。その他の智識としては馬琴、為永の小説や
経国美談、浮城物語を愛読し、ルッソーの民約篇とかを多少|噛っただけである。中村|....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
翻訳で読み、あるいは英語の教科書中に採録された原文で読んだりした。一方ではまた「
経国美談」「佳人之奇遇」のごとき、当時では最も西洋臭くて清新と考えられたものを愛....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
しか「国民小説」と名づけるシリースにいろいろの翻訳物が交じっていた。矢野竜渓の「
経国美談」を読まない中学生は幅がきかなかった。「佳人の奇遇」の第一ページを暗唱し....
「文学における今日の日本的なるもの」より 著者:宮本百合子
思われるのは、自由民権が唱えられた時代からのより社会的性質のつよい文筆家たちは「
経国美談」の作者の矢野龍溪にしろ中江兆民にしろ、主として新聞人として活躍している....
「今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
学者の生活は直接な政治経済の網目の中からは外へ押し出されてしまっていた。つまり「
経国美談」や「雪中梅」の翻訳文学が一方にあり、福沢諭吉の新興ブルジョアジーの啓蒙....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
が車を引いてまわって来るので、それをよく借りて読んだ。「佳人の奇遇」「雪中梅」「
経国美談」等、おもに政治小説であった。 同時代に在学した人では、金子馬治、津田....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
その時は二回目で、一番目が依田学海作の「拾遺後日連枝楠」、二番目が矢野龍渓の「
経国美談」であった。「
経国美談」はともかくも、一番目は楠|正儀と熊王丸とを取扱っ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
っていた。かつ在官者よりも自由であって、大抵|操觚に長じていたから、矢野龍渓の『
経国美談』、末広鉄腸の『雪中梅』、東海散士の『佳人之奇遇』を先駈として文芸の著述....