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「経料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

経料の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
職はさらに説明した。 それでもやはり心あたりはないと云い切って、夫婦は相当の御経料を贈って、住職を帰してやったが、その夕方からお藤の足はまた強く痛み出した。次....
棄てる金」より 著者:若杉鳥子
母の死後、親戚は大勢集まってその金の処分に就いて評議しあった。その結果、金は永代経料として、祖母の埋まった寺とは無関係な、ただ遠い祖先の墓があるというだけの目白....
」より 著者:徳田秋声
二方はそれから駒込の菩提寺をお尋ねになって、晴二郎の墓へお詣り下すったうえに、お経料までおいてお出になったそうでね。」 「お爺さんにお金が沢山下ったでしょうね。....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
てこれは冷評したのではない。その証拠には、小松原と一足|違に内を出て、女子扇と御経料を帯に挟んで、じりじりと蝉の鳴く路を、某寺へ。供養のため―― 「沼さ行ぐ道は....
南国太平記」より 著者:直木三十五
も、何んでも扱うな」 牧が、金包を義観の方へ押出して、 「軽少ながら、倅への読経料、お収め下さいますよう――せめて、水ぐらいは、お供して行って手向けてやりとう....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
だが、ピンピンしている吉兵衛がそんな真似をするのはチト妙じゃなかろうか」 永代経料の包み紙がまだ本堂の壁に貼ってあるというから三人でよってそれを見ると、永代経....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
それである。きっと大昔の写経生の悪戯書きか、即興のスケッチでもあることだろう。写経料紙の端に、袍を着た※頭(帽子)すがたの大男が、眼玉をむき、肩ヒジを張って、大....