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経本
「経本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経本の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
う》さんになるぞ」 「そォれはわたしよ」白嘴《しらはし》がらすがそういった。 「
経本《きょうほん》もって、小本《こほん》をもって、 わたしがなろぞ、お坊さんにな....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ございます」と、若僧は部屋の隅にある小さい経机を指さして教えた。机の上には折本の
経本が二、三冊積まれて、その側には小さい硯箱が置いてあった。 「拝見いたします」....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
ほどありますが、そのうちで『心経』といえば、ほとんどすべて、この玄奘三蔵の訳した
経本を指しているのです。ところが、前もってちょっとお断わりしておかねばならぬ事は....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
華形皿十三枚男女名取中の寄附があった。また三世勝三郎の蓮生院が三年忌には経箱六個
経本|入男女名取中、十三年忌には袈裟一領家元、天蓋一箇男女名取中の寄附があった。....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
世紀のはじめに版行した西蔵語訳のカンジュール(一切経)をはじめ、六朝唐代の石摺の
経本(唐拓)、※経(拝火教の経典)、摩尼教の教本、景教(ネストリアンというキリス....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
が本草学者があてている鶏項草《ケイコウソウ》は宋の蘇頌《そしょう》の著わした『図
経本草《ずきょうほんぞう》』から出た薊の一名であるが、これは単にその文字の意味か....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
わゆる決定性)の喩えばかりを集めた条項からその中の幾千を摘出したものである。但し
経本には本篇の小標題とその下の僅々二三行の解説のみより点載しては無い。本文は全部....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
。正倉院の正語蔵にあるが、その時には見ることが出来なかった。石山寺のは田舎写しの
経本でありますが、とにかく天平写経である。それと較べて見たら大体分るだろうという....