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経歴
「経歴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経歴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仙人」より 著者:芥川竜之介
さし上げよう。実は、私は、ただの人間ではない。」老人は、それから、手短に、自分の
経歴を話した。元は、何とか云う市《まち》の屠者《としゃ》だったが、偶々《たまたま....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
ドック》会社へ通った。技士《ぎし》のアミール氏は、元海軍下士官で潜水艦のり八年の
経歴がある人だそうで、ぼくたちに潜水艦の操縦を教えるのは上手であった。 「なあに....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
――紹介状をつけた画伯は、近頃でこそ一家をなしたが、若くて放浪した時代に信州路を
経歴って、その旅館には五月あまりも閉じ籠もった。滞る旅籠代の催促もせず、帰途には....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ったのが、そうでなくて、なつかしい地球人だった。しかも探検家として尊《とうと》い
経歴を持つ毛利博士だったのである。 艇内は、恐怖よりとつぜん歓喜《かんき》に変....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
な、その背後から草の下に細い道があるんだもの、ちょいと間違えようものなら、半年|
経歴っても頂には行かれないと、樵夫も言ったんだが、全体何だって、そんなに秘して置....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ないのであった。なんのため、監獄に入れられていたのか、そしてまた、自分がどういう
経歴の人物やら、さっぱり分らないのであった。全く、気持がわるいといったらない。 ....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
中には、直ぐに次興行の隣国へ、早く先乗をしたのが多い。が、地方としては、これまで
経歴ったそこかしこより、観光に価値する名所が夥い、と聞いて、中二日ばかりの休暇を....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
したよ。 天秤棒一本で、天井へ宙乗でもするように、ふらふらふらふら、山から山を
経歴って……ええちょうど昨年の今月、日は、もっと末へ寄っておりましたが――この緋....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
がないように思われる方があろうかと感ぜられますので、甚だ不本意ながら、私の現世の
経歴のホンの荒筋丈をかいつまんで申上げることに致しましょう。乗りかけた船とやら、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
寧ろ甚だ多かるべきを信ずるものである。 近代の霊媒の中で、モーゼスの如き学者的
経歴を有する者は、殆ど一人もない。彼は一八三九年に生れ、十六歳の時に、ベッドフォ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
ではなかろうか。つくること、滅すこと、この二つの言葉は、この世界のあらゆるものの
経歴を、存在するすべてのものを含んでいる。殺すということは、なぜ、人の心を酔わせ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
えをなす。その他、いにしえを今とし、今をいにしえとし、わずか一夜のうちに数十年の
経歴をなすことあり。また、遠を近とし近を遠とし、小を大とし大を小とする等、実際と....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
を産む度毎に必ず助産のお役を勤め、「犬猫の産科病院が出来ればさしずめ院長になれる
経歴が出来た、」と大得意だった。 不思議な事にはこれほど大切に可愛がっていたが....
「活人形」より 著者:泉鏡花
夏草を露けき袖にて押分け押分けなお奥深く踏入りて忍び込むべき処もやと、彼方此方を
経歴るに、驚くばかり広大なる建物の内に、住む人少なければ、燈の影も外へ洩れず。破....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
質を完備せざるをえず。学力、品行、信心これなり。この三点は、教正の方にてその従来
経歴ある学校の卒業証、勤惰表、履歴書、その他臨時の試験等によりて審定して、その可....