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経済家
「経済家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経済家の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
ればいけないぜ」 細君は厭《いや》な顔をした。彼女自身からいえば自分ほど忠実な
経済家はどこにもいない気なのである。 「ええ」 彼女の返事はこれぎりであった。....
「京都人の生活」より 著者:宮本百合子
事に労する神経は並大抵でないらしい。なかなか窮屈なことと思う。 女の人が、総体
経済家で、きれいずきで、家政的に育て上げられているのは、一寸傍から見れば、共に生....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
でしょう。只雰囲気ではどうでしょう。その若い義弟は経済の方の、顧問のような時局的
経済家で、日常生活のなかでの話題は何千何万何々というわけです。細君に、「本は何で....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
の医師であるから、玄関が繁昌する割合に大きな収入もなかったが、死んだ妻がなかなか
経済家であった為に遠い以前から相当の財産を作って、商売の傍らには小金を貸している....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
とが出来るような身分ではないからな」 「ヘルマンはドイツ人である。それだから彼は
経済家である。……それでちゃんと分かっているじゃあないか」と、トムスキイが批評を....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
子供のときから実行していなければ、学ぶのに幾年もの困難を経なければならない。生来
経済家でない者は、
経済家たらんとして時間をつぶしてしまう。金のいる新しい場合に臨....
「日記」より 著者:宮本百合子
するものである、と云ったような風なのだ。 妻、三十後、大阪辺の生れ、生れつきの
経済家が現代の流行である生活改善の潮流にのれて、社会主義的理論をもった。人生はか....
「回想録」より 著者:高村光太郎
と鼻の孔へ毛を通すと目に抜けるという位の細かい細工をした人だが、この人はなかなか
経済家で、彫刻家を糾合して無尽を拵えていたのである。私は小学校時代には非常に不思....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
論』を著わして、万古一定動かすべからざるのこの習慣を破らんことを試みたり。英国の
経済家に自由法を悦ぶ者多くして、これを信ずる輩はあたかももって世界普通の定法のご....