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「経由〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

経由の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
。岸本が神戸を去る時船まで見送って来た番町の友人がその葉書を西伯利亜《シベリア》経由にして、東京の方から出して置いてくれたからで。 初めて欧羅巴《ヨーロッパ》....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
初の幼稚なまとまらない考え方から出発して現代の大規模な思想の殿堂に到達するまでに経由してきた道程について、多少の概念を得ることは望ましいであろうと信じるようにな....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
しむつみかわして栄ゆかん」との大御心のままに諸民族に対するならば、東亜連邦などを経由することなく、一挙に東亜大同国家の成立に飛躍するのではなかろうか。 われら....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
という戦果を掲げ、ために敵艦船は遂に沖縄本島の周辺から逃げだしたとある。リスボン経由の外電も六日、七日のわが猛攻を伝えているし、島上の敵軍も「ここは地獄を集めた....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
いるものに起こさせた。六月以来|頻繁な諸大名の通行で、江戸へ向けてこの木曾街道を経由するものに、黒船騒ぎに関係のないものはなかったからで。あるものは江戸湾一帯の....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
のとき親子は、小ざっぱりとした背広に身を包《つつ》んでいた。 上海から或る島を経由《けいゆ》してひそかに九州の港についた。いよいよ日本へ帰りついたのである。バ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ね。労働者がさわぎだしたとでもいうのか」 「いえ。そんなことではありません、香港経由の東京電報です。これをごらんください」 と、スミス中尉はリット少将の前に、....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
なったので、そのまま泊り込んでしまった。 美川君は来年の三月の末頃に、アメリカ経由で帰るそうだ。丁度僕の帰ると同じ時せつに日本へつく事になるらしい。僕は三四月....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ミナリも戸惑ってるだろう。矢口のカミナリは主として大山の方角に発生した雷雲が横浜経由でのりこんでくるのである。一ツの地域へ五六年もすめば、それぐらいのことは分る....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
政権の勢力争いにも関係があったろうと思われる。なぜなら、日本諸国の豪族は概ね朝鮮経由の人たちであったと目すべき根拠が多く、日本諸国の古墳の出土品等からそう考えら....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
終戦後はモロッコ向けもコンゴー向けもアメリカのバイヤーが中間に立ち、アメリカ経由で貿易している。 「そんな変テコなジャングル相手の取引なんぞやって、あとで勘....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
治二年に至って、従来秀衡より朝廷へ貢進する砂金その他の物資は、爾今必ず頼朝の手を経由すべく、左の書面を秀衡に送ったのであった。 御館は奥六郡の主、予は東海道の....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
た時代の事でありまして、世界のどの人種、どの民族でも、早いか、晩いか、必ず一度は経由したものですが、その時代の遺物遺蹟が、奥羽地方にはことに多いのであります。す....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
し、もって読者の一笑を煩わすに至れり。 南半球の旅行中に、便船の都合にて英国を経由し、欧州を歴訪したれば、その紀行を本書中に加え、もって欧州最近の実況をも読者....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
大臣官邸で同大将にお目にかかったとき、特に御挨拶があった。大正十四年秋、シベリヤ経由でドイツから帰国の途中、哈爾賓で国柱会の同志に無理に公開演説に引出された。席....