経蔵[語句情報] »
経蔵
「経蔵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経蔵の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
くれる。巡覧すべきは、はじめ薬師堂、次の宝物庫、さて金色堂、いわゆる光堂。続いて
経蔵、弁財天と言う順序である。 皆、参詣の人を待って、はじめて扉を開く、すぐま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
模は大きく、その中に本堂があり、表門があり、裏門があり、庫裡があり、書院があり、
経蔵があり、鐘楼があり、鼓楼があり、盥漱所《かんそうじょ》があり、香部屋《こうべ....
「武州喜多院」より 著者:中里介山
宝の梵鐘がある、それからまた本堂の一間に宋版の大蔵経がある、これは山門の方に別に
経蔵があって保存していたのだが、改築か虫干かの必要上こちらへ移入してある間に乞食....
「雪の宿り」より 著者:神西清
残りました手の者たちとわたくしは、百余合のお文櫃の納めてあります北の山ぎわの
経蔵のほとりに佇んで、成行きをじっと窺っております。当夜は風もなく、更にはまた谷....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。尚、尼僧達の動静に就いて云えば、盤得尼が自室に、普光は書院に、寂連は遙か離れた
経蔵に、智凡は本堂の飾り変えをしていたと云うのみの事であって……、更に、事件を境....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
フミーやゾクト語やウィーグル語などの死語で、仏典や経論の研究をしている。大仏殿の
経蔵には七世紀のはじめに版行した西蔵語訳のカンジュール(一切経)をはじめ、六朝唐....
「平泉紀行」より 著者:村山俊太郎
の前に展開さしてくれた。 山鳥のなきて霊舎に夏陽さし 静かに眠るみたまなりけり
経蔵と釈迦堂、絵画堂などをみて毛越寺に下る。大堂宇の跡は楚石の数々に昔をしのぶに....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
制せられたもの、それが法典となっているのであります。これを戒律といい律蔵という。
経蔵というのは御経の蔵、律蔵は戒律の蔵、戒律を納めた文庫である。法典といえば国法....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
ように単廊ではなくて複廊である。なお大仏殿のうしろには、大講堂を初め、三面僧房、
経蔵、鐘楼、食堂の類が立ち並んでいる。講堂、食堂などは、十一間六面の大建築である....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
里程ある。其道を一周しますとラサ府内に在るところのすべての仏および法の宝すなわち
経蔵を廻った事になりますから、非常な功徳を積んだという訳になるのです。その廻り方....
「法然行伝」より 著者:中里介山
いることに感心したそうである。この重源|将来《しょうらい》の画像はその後二尊院の
経蔵に安置せられていた。 七 法然が黒谷で華厳経の講義をしていた時に青い小さい....