経論[語句情報] » 経論

「経論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

経論の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
と説く仏教を奉じた東洋の学者は諸動物の心性を深く究めたかというと、なるほど仏教の経論に多少そんな論もあるが、後世の学者が一向気に留めなんだから何の増補|研覈《け....
十二支考」より 著者:南方熊楠
自然に存在すと信じたであろう。 仏典に載った馬譚を今一つ二つ挙げよう。『大荘厳経論』にいわく、ある国王多く好馬を養う。隣国王来り戦いしがその好馬多きを知り、と....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
学びてその秘奥《ひあう》を極む、又、花山の辺昭に就いて胎蔵法を受く、博《ひろ》く経論に渉猟《せふれふ》し、百家に馳聘《ちへい》して、その述作する所、大教を補弼《....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
るという大破壊を二世紀にわたって行なったため、仏教は印度では形骸もとどめず、梵語経論の写本の一部がセイロン島やビルマ地方に残っているだけだから、漢訳大蔵を正誤す....
親鸞」より 著者:三木清
い――彼はこれを絶えず自己の身にあてて考えたのである。『教行信証』において種々の経論を引いて諄々として教法を説き去り説き来る親鸞は、諸所において突如として転換し....
孔子」より 著者:和辻哲郎
の証跡として重要な意義を持つものである。で、これに関しては右の武内義雄氏が「漢石経論語残字攷」という非常に優れた考証を書いておられる。これは石経の断片的な残字か....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の悪魔であると、こう確実に極められて躬自ら実行せられた。で秘密部の大部分は顕部の経論によって、僧侶には皆|清浄の戒法を受けしむることにせられた。けれどもその戒法....
法然行伝」より 著者:中里介山
人華を散し、香をたき、幟《はた》を捧げ、蓋《きぬがさ》を※してお迎えをした。この経論開題供養《きょうろんかいだいくよう》の為に聖覚法印を呼び招くことになった。法....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
大乗仏教の発達とは、持ちつ持たれつの関係でありました。昔の印度で書き記されたある経論に、東方に大乗経典有縁の国があって、仏教は最後にそこに駐まると予言してあるそ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の、あの亡命潜行一点張りは、何が目的だったのか、本心なのか。▼これまでの史家の義経論も、そこを、こうだ、とまでは明らかに究理されていない。第一に史証が少ない。た....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
さざるべきも、予が如き頑魯の者は豈に敢てせんや。その故に念仏の一門によりて、聊か経論の要文を集む。之を披いて之を修せば、覚り易く、行じ易からん」と説き、下層民の....