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経路
「経路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経路の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
りもなつかしいものとなって胸に逼《せま》って来た。葉子は自分にもその突然の連想の
経路はわからなかった。突然もあまりに突然――しかし葉子に逼《せま》るその心持ちは....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
。
しかしこうはいったとて、実際の歴史上の事実として、ロシアには前述したような
経路が起こり来たったのだから、私はその事実をも否定しようとするものではない。ブル....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
した場合、瞬間強直を起すという理論を扱いました。けれども私は、それとは全然異った
経路で、あるいはそれが真因ではないかと考えるようになりました。と云うのはほかでも....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
認められることである。これらの観念がその環境の影響を受けながら変遷してきた宿命的
経路を追跡してみるとこれらがいかにいろいろの異説と闘ってきたかが分り、また一時は....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
は、制服の巡査村山辰雄であった。彼は、事件の最初から見張り番に当って、一向犯行の
経路も、捜査の経緯も知らないのであった。 「村山君、他ではないが感電した男の身元....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
年筆もこの釦と殆んど同時に落ちたものと認定すると、これは園長の身体を搬んで行った
経路を自ら語っていることになりはしないであろうか。恐らく万年筆が最初に落ちて、次....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
に入る。盲爆故、時間の過ぎるのを待つ外なし。 ◯編隊は十四を数えた。大体いつもの
経路で、やや北方を西から東へ通過したが、中には頭上を通る隊もあって癪にさわる。最....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
の生もない何の情緒もない、枯骨と灰石の対面ではあるが、いのちというものは不思議な
経路を取って、その死灰の世界から生と情緒の世界へ生れ代ろうとするもののようである....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
在している硝子の破片にすぎなかったのです」
「では、易介がその場所へ達するまでの
経路をお訊きでしたか」
「いいえ」と鎮子は頸を振って、「それに伸子さんは、ダンネ....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、此の室で何事が行われたのだろう? それとも眼膜剥落は、法水の推測とは全然異なる
経路に於いて、起されたのではないだろうか? と様々な疑問が、宛ら窒息させん許りの....
「辞書」より 著者:折口信夫
ないことになっている。 ともかく、ことばの起源を辞書では書く必要がある。歴史的
経路の発展を書こうとすると、その最初を書く必要が生じる。すると語源が要る。語源は....
「人形の話」より 著者:折口信夫
いちばん奥のところ、寝所とみられるところにおいてある。畢竟雛なのであるが、できる
経路はわからぬ。しかし、寝間で番する根拠はわかる。仕事が変わっただけである。 「....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
籠」式の怪談を作る積りであったと云う。怪談が変じて立志譚となったのは面白い。その
経路は、こうである。 円朝は生涯に百怪談を作る計画があって、頻りに怪談の材料を....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
て幻術で助けるようになってはツマラないが、浮浪の盗賊からとにかく一城の主となった
経路には梟雄の智略がある。妙椿の指金で里見に縁談を申し込むようになっては愚慢の大....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
色盲検査表の話 石原忍 私の色盲検査表がどうしてできたものであるか、いかなる
経路で汎く世界に用いられるようになったかということについて簡単に申し上げましょう....