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経験者
「経験者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経験者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
を、どう使うかも知らないし、アルプスの空気も知りません。素人です。僕は、全然の無
経験者です」
それには、折竹もダネックも少なからず驚いた。冗談や粋狂でゆける「....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
ずに、こつこつ働いているとわれながら感心していたぐらいだし、しかも記事など永年の
経験者である社長よりも上手だったから、ひょっとしたらという気があった。しかし、や....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
できませんから、分りやすいため、極めて単純な経験で一般の人に共通なものを取って、
経験者の態度がいかに分岐して行くかと云う事を御話して、その態度の変化がすなわち創....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
某氏の牛疫撲殺に評価人として出張することとなった。僕ははじめて牛疫を見るという無
経験者であるから、すこぶる気持ちは良くないがやむを得ないのだ。それに僕が評価人た....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
あろうと注意した。そこでこれから私が説諭せねばならぬのであるが、未だ書生上りの無
経験者であるから、伊佐庭史生に代って遣ってもらった。この人は弁舌もよく、多少の心....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
をやる店ではなかったので、なかなか迷惑がったようであるし、自分も亦《また》全く無
経験者だから随分奔走した、それから美濃紙の買入についても本郷神田辺の紙屋を一軒一....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ましたが、雷象の顔見知りでは不都合が起りますから、にわかに人選して採用いたした未
経験者でござるが、書生あがり、小才の利いた文弱な若造でございます。彼が密偵に入っ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
投じるとは、なさけない人だね」 その席に坂西志保さんがいた。坂西さんは犬猫の大
経験者であるから、 「コリーは高価な犬ですよ」 と取りなしたが、微醺をおびてい....
「南京虫殺人事件」より 著者:坂口安吾
川巡査は娘にだけは自分の見込みを語ったが、まだ他の誰にも打ち明けない。海千山千の
経験者に打ち明けるには大事を要するし、見込み通りとなれば一世一代の晴れがましい成....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
相似た感情に襲われ、子供達の去った、食卓の上にうつ伏した。私は既に先妻を亡くした
経験者である。が、その感情は時に起伏しながらも、いつか消えた。或は消えたのではな....
「澪標」より 著者:外村繁
ものの神秘を、ひたすらに求めていたというのが、比較的正確な事実ではないか。 未
経験者である私が、梶井の気持が理解できると、生意気なことを言ったが、以上のことを....
「落日の光景」より 著者:外村繁
なって行ったようである。 私も、妻も、再発の危険を十分に潜めている、この病気の
経験者である。これ等の人人と同じ運命が、いつ私達を待ち受けているか知れやしない。....
「何を作品に求むべきか」より 著者:小川未明
瀾に富んだ事件であろうと、それについて真に深刻なる人生味を感ずる者は、実に、この
経験者自身を措いて、他には決してないであろう。 所詮、芸術は、いかに如実に、現....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
は出来なくなって、その人の顔付きまで溌剌たる人間味を失って来る」というのは多数の
経験者の一致した意見であります。もし金で本当の幸福が得られるならば沢山金があるほ....
「道は次第に狭し」より 著者:北大路魯山人
ない。そんなわけで、もともと自分の舌で正しく美味不美味を判断するのでもなく、深い
経験者でもないから、人の悪い話だが、これにはどうしても、トリックを用いて、食わせ....