結び付き[語句情報] »
結び付き
「結び付き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結び付きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
るのだ。結婚というものが一人《ひとり》の女に取って、どれほど生活という実際問題と
結び付き、女がどれほどその束縛の下に悩んでいるかを考えてみる事さえしようとはしな....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
く》さというものが、みんな戦争から来ているということは知らなかった。だから、その
結び付きを知らせてやりさえすれば、清川や青年団などの理窟《りくつ》をみんなは本能....
「刺繍」より 著者:島崎藤村
《えら》んだ。楽しい結婚は何物にも換えられなかった。そんな風にして始まった二人の
結び付きから、不幸な別離《わかれ》に終ったまでのことが、三年前の悲しいも、八年前....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
し、彼女の超越を突き崩して、彼女を現実に誘い出し、彼女の肉情と自分の肉情と、血で
結び付きたい願いが、むらむらと燃え上る。それは幾度となく企ててその度にうやむやに....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら応援に来た志士もまじり、数名の婦人も加わっていた。二名の医者までいた。その堅い
結び付きは、実際の戦闘力を有するものから、兵糧方、賄方、雑兵、歩人等を入れると、....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
等の仕事に比すべき位いの、材料と人間の生活と、技法と画家の心とが無理もなく完全に
結び付き、壮大なものを生むべき時代はおそらく来まいと考えるのである。 あの重た....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ジョア)アカデミズムとブルジョア・ジャーナリズムとに於ける――だがこの二つは無論
結び付き合うことを忘れない――ブルジョア社会科学に対峙しているのである。夫がこの....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
、唯物論は消滅しないということになるわけである。それに、弁証法が観念論に正当には
結び付き得ないものだということは、ヘーゲル弁証法の批判を茲に適用すれば充分だろう....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
吾々は考えて見ねばならぬ、色と空間とは決して同格又は同列の地位にあってこのような
結び付きを示しているのではない。色の塊りが零になれば色は消える、併し逆に、色が消....
「技術へ行く問題」より 著者:戸坂潤
の場合であったから、成り立ったのではあるが、併し又偶々、所謂科学と技術との直接の
結び付きを、改めて示唆するように思われた。 ラジウムの製造がなければ、ラジウム....
「空間概念の分析」より 著者:戸坂潤
7 及び S. 148)。 存在(Dasein)と事実(Tatsache)との
結び付きは実在(Wirklichkeit)の概念である。実在はこの二つの契機を有....
「カントと現代の科学」より 著者:戸坂潤
ことを述べたがかかる数学的関数関係はそれとは全く異る活力説の概念材料に如何にして
結び付き得るのであるか、もし因果律が関数関係としてのみ妥当することを許されるもの....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
家との関係を考えれば、その演奏が最も完全に行われる為に、コンダクターと演奏家との
結び付き方はどういう風でなければならないかということは、素人でもわかります。ただ....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
し火事にても、この男がもし夢みたらんには、旧縁の家と夢みるならん。不幸にその家と
結び付きしは、おそらくは偶然のことならん。すなわち、某氏の家より火が起こりしこと....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
したる血縁を有し、思想と信念とを一にせる一大民族が、数千年来の歴史によって互いに
結び付き、相ともに宗家の家長と坐す天皇を、元首と奉戴しているものである。この意味....