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結ぶの神
「結ぶの神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結ぶの神の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
うよ、小主水姉さんには本当にすまねえが、実に彼《あ》の人は両人《ふたり》が為には
結ぶの神だよ」 花「はア本当にそうですわ」 伊「両人が落著《おちつ》いたら何....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
ある。「とんと落ちなば名は立たん、どこの女郎衆《じょろしゅ》の下紐《したひも》を
結ぶの神の下心」によって女郎は心中立《しんじゅうだて》をしたのである。理想主義の....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
名をあげたと、年寄りどもからたびたび聞かされたものだ」 「その刀は二人のためには
結ぶの神とでも言うのでおざんしょう。わたしにもよく見せておくんなんし」 綾衣は....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
蛇を預った。今少し、身に附けていたいよって、こうしておいておくれやす。 貴方、
結ぶの神やないか。 けどな、思い詰めては、自分の手でも持ったもの。一度、願が叶....
「竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
喜|渇仰《かつごう》の的に推称したということである。すれば、綾之助には紅蓮洞氏が
結ぶの神でなくてはならない。恋人であり夫である石井健太氏は、紅蓮洞氏が率いた三田....
「夕立」より 著者:永井荷風
夕立を降らしむ。清元浄瑠璃《きよもとじょうるり》の文句にまた一しきり降る雨に仲を
結ぶの神鳴《かみなり》や互にいだき大川の深き契ぞかわしけるとは、その名も夕立と皆....