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結婚指輪
「結婚指輪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結婚指輪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二人いるとき」より 著者:宮本百合子
の奥まで入って来ない。多喜子は、座布団の上で洋装の膝をやや崩して坐りながら、細い
結婚指輪だけはまっている手をもう一方の手でこすった。床柱も、そこの一輪差しに活け....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
飲料に適せざる香水一本、着更え二つ、宝石――贋とほんものとを問わず――三個。但し
結婚指輪は唯一つを既婚婦人にのみ許す。その他男女共通に、眼、耳、手、足を各二つ、....
「生きている戦死者」より 著者:牧逸馬
下六吋ばかりの浅い穴に埋まって、ほとんど識別出来ないほど白骨化している。指の骨に
結婚指輪をはめていて、その内側に頭字《モノグラム》が彫ってあった。それによって屍....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
切れが噛み砕かれてあった。餓死の苦しみに際して手当り次第に口に入れたに相違ない。
結婚指輪が二つ、ボウトの底に転がっていた。 浮かんでいた屍体の中には、爪の跡や....
「明暗」より 著者:岡本かの子
に首は立てているが丘の斜面にめんまっている。律義に組み合せた手の片一方に細く光る
結婚指輪も、智子自身が新婚旅行のホテルの一室で、旅鞄から取り出して三木雄の指につ....