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結束
「結束〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結束の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
、直ちに大警戒を始めねばならない。世界各国はこれまでの対立を即刻解き、その総力を
結束して、われら地球人類の防衛に万全を図らねばならない” なんという驚愕であろ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
れてしまった。僕等はもうちょっと手の出しようがなかった。それでも、もし僕等同志の
結束でも堅いのであったら、また何とか方法もあったのだったろう。が、ごく少数しかい....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
腕組をしてそこを離れた。 以前、私たちが、草鞋に手鎌、腰兵粮というものものしい
結束で、朝くらいうちから出掛けて、山々谷々を狩っても、見た数ほどの蕈を狩り得た験....
「二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
る結果かと云う疑惑を生ずるであろう。国家の運命が危険に迫れる時に於て、挙国満心の
結束を必要とする時に於て、かかる疑惑ほど障碍となるものはない。 五....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
で見はっていたが、新しい競争者があらわれようものなら、共同の目的のためにただちに
結束して襲いかかってくるのだった。 こういう連中のなかで、もっとも恐ろしかった....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
南にあるまじき不信であるというので、葉書一枚で馘首された社員は皆カンカンになって
結束して沼南に迫った。その結果が沼南のイツモ逆さに振って見せる蟇口から社を売った....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
とおそるおそる足を運ばなければならない。 九 六日には漸く晴れた。
結束して奈良田の方へ往った。白雲の去来|烈しく、少しく寒い朝であった。 早川渓....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
るべし。遊戯、娯楽につきて、その最も盛んなるものは闘鶏の一事なり。鶏の足に刃物を
結束し、死生を決するまで闘わしむという。宗教は概してヤソ旧教にして、寺院にはすこ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
すが、そ、そ、そ、それでは市の主権はどうなるのです」 「市の権威者は市民の道義的
結束そのものです。そのほかに別に権威はないはずです」 「では、あなたはこの大阪市....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
上のいろいろの事情のために妨げられて、どんなに変化するとも知れませんから、二人の
結束もいつ破れるか判りません。結婚はその危険に対して防衛すべく、保証人を置いて天....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
は承知が出来ないのだ。とても相撲にならんと、頭から考えてもみなかった労働者らが、
結束して資本主に喰ってかかる世の中だもの。 十二時少し前に後三年駅で下車すると....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
の満足を与えられていたのであった。 また一方にはエタ仲間の掟においても、彼らが
結束を固くし、自己の勢力を維持する必要上からでもあったろうが、いわゆる弾左衛門の....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
は興福寺大乗院直属の五箇所唱門すら、寺家の進退に応じなくなったように、興福寺下の
結束が解体してしまった徳川時代において、奈良坂の夙が往時の主張を拡張して、七宿以....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
いかに世間がこれを廃してもやはりもとの杢阿弥である。彼らは世間の圧迫に反抗すべく
結束を固めるの必要があるであろう。したがってその
結束を解いでは、一時悲境に陥る場....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
なはだ多く、水平運動の波はたちまちこれらの地方にも及んで、これに対する差別者側の
結束から、あの群馬県の世良田事件のような、恐ろしい結果を生じたではありませんか。....