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「結果〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結果の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
に、反動的なものが加わるという意味である。そうしてそういう不純な動機から出発する
結果、しばしば畸形な芸術を創造する惧《おそ》れがあるという意味である。時好に投ず....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
唯今からざっと二十年ばかり以前、私はある思いもよらない出来事に出合いまして、その
結果とんと私にも私自身がわからなくなってしまいました。つきましては、先生のような....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
の利己心を満足させたいための主張じゃない。僕は愛《アムウル》をすべての上に置いた
結果だったのだ。だから僕は結婚後、僕等の間の愛情が純粋なものでない事を覚った時、....
「河童」より 著者:芥川竜之介
り。夫人の語るところによれば、こは詩人トック君の強烈なる煙草《たばこ》を愛したる
結果、その心霊的空気もまたニコティンを含有するためなりという。
我ら会員はホッ....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
は、やっともう一度|膃肭獣《おっとせい》の話へ、危険な話題を一転させた。が、その
結果は必ずしも、彼が希望していたような、都合《つごう》の好《い》いものではなさそ....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
の忠臣が予想した通り、坊主共《ぼうずども》の上にも、影響した。しかし、この影響は
結果において彼等の予想を、全然裏切ってしまう事に、なったのである。何故と云えば坊....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
従来の経験によると、たいてい嗅覚《きゅうかく》の刺戟から聯想《れんそう》を生ずる
結果らしい。そのまた嗅覚の刺戟なるものも都会に住んでいる悲しさには悪臭と呼ばれる....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
に、かすかながら妙な曇りを落させた。と云っても、勿論彼が、彼のした行為のあらゆる
結果に、責任を持つ気でいた訳ではない。彼等が復讐の挙を果して以来、江戸中に仇討が....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
の三人が浮かない顔を揃えていた。彼等はお律《りつ》の診察が終ってから、その診察の
結果を聞くために、博士をこの二階に招じたのだった。体格の逞《たくま》しい谷村博士....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
しかし大体《だいたい》の目鼻だちは美しいと言っても差支えない。いや、端正に過ぎる
結果、むしろ険《けん》のあるくらいである。
女はさも珍らしそうに聖水盤《せいす....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
死しいたるより、自殺の疑いを生ぜしが、罎中の水薬《すいやく》は分析《ぶんせき》の
結果、アルコオル類と判明したるよし。」
(大正十四年一月)....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
いる。が、菊池が兄貴らしい心もちを起させるのは、主として彼の人間の出来上っている
結果だろうと思う。ではその人間とはどんなものだと云うと、一口に説明する事は困難だ....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
刻な懊悩、いかなる精神的苦痛、傍目には知れぬ失意、劇しい苦悶がその動機となっての
結果であろうか? こうした場合に世間ではよく恋愛関係の悲劇を探したり想像してみた....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
いのと同じである。 ファラデーの論文には、いかに考え、いかに実験して、それでは
結果が出なくてもなる。 またファラデーの伝記は決して無味乾燥ではない。電磁気廻....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
知らぬ? ああ、これが問題となる言葉なのだ。われわれは生き物に番号を附ける。その
結果として、殺すことが犯罪になるのだ。生き物が生れ出ると、われわれはそれを登記し....