結果論[語句情報] »
結果論
「結果論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結果論の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悟浄歎異」より 著者:中島敦
気持の統一がまだ成っていないということになるんだ。 八戒。そりゃひどいよ。それは
結果論じゃないか。 悟空。なるほどね。結果からだけ見て原因を批判することは、けっ....
「ことの真実」より 著者:宮本百合子
な戦記のなかにきわめて効果的に自然に「しからばこのときどうすることがよかったか。
結果論のようではあるが私は戦闘機なしでも出すべきであったと思う」と、さながら戦況....
「短い感想」より 著者:宮本百合子
に忠実であり熟練し、当然の結果として遊半分職業をもっている女より偉くなると正しい
結果論をしておられるのであるけれど、娘である久美子さんは、漠然とながら実際の必要....
「鬱屈禍」より 著者:太宰治
茶化してしまえば、折角のジイドの言葉も、ぼろくそになってしまうが、ジイドの言葉は
結果論である。後世、傍観者の言葉である。 ミケランジェロだって、その当時は大理....
「石を食う」より 著者:佐藤垢石
だを重くし、水に押し流されない用心だと、言うが、それは台風がきたとき思い合わせた
結果論ではないだろうか。それはとにかく、岩魚は悪食だ。共食いもやる。水を渡る蜥蜴....
「三国志」より 著者:吉川英治
明の遺志にこたえんとする努力には、涙ぐましいほどなものがある。 ただ――これは
結果論となるが――姜維のただ一つの欠点であったことは、孔明ほどな大才や機略にはと....