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結跏趺坐
「結跏趺坐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結跏趺坐の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悟浄出世」より 著者:中島敦
い有様ゆえ、悟浄も眼の慣れるまでは見定めにくかったが、やがて、薄暗い底の台の上に
結跏趺坐《けっかふざ》したまま睡っている僧形《そうぎょう》がぼんやり目前に浮かび....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
たりと。すなわち、指語すらく中に宿るべしと。阿那律すなわち前《すす》みて室に入り
結跏趺坐《けっかふざ》す。坐して未だ久しからずしてまた賈客あり、来たりて宿を求む....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
、奚んぞ知らむ黒壁に消えし蝦蟇法師の、野田山の墓地に顕れて、お通が母の墳墓の前に
結跏趺坐してあらむとは。 その夕もまたそこに詣でし、お通は一目見て蒼くなりぬ。 明治三十五(一九〇二)年一月....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
《あしゅく》如来、金剛忿怒尊、赤身大力明王、穢迹《えじゃく》忿怒明王、月輪中に、
結跏趺坐《けっかふざ》して、円光魏々、悪神を摧滅す。願わくば、閻※《えんた》羅火....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
。燉煌《とんこう》出土の降魔図《ごうまず》の中に八戒がいたのである。中央の岩上に
結跏趺坐《けっかふざ》した釈尊《しゃくそん》の周囲に、怪奇な魔衆が群り集っている....