絞り汁[語句情報] » 絞り汁

「絞り汁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絞り汁の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蕎麦の味と食い方問題」より 著者:村井政善
内中将の話 お国自慢、信州蕎麦。あれには昔から食い方があります。大根をおろした絞り汁に味噌で味をつけ、葱の刻みを薬味とし、それへ蕎麦をちょっぴりとつけて食うの....
可愛い女」より 著者:神西清
かりいた。彼は夜中になるときまって咳が出たので、彼女は彼に木苺の汁や菩提樹の花の絞り汁を飲ませたり、オーデコロンをすり込んでやったり、自分のふかふかしたショール....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
の小屋の石のストーブで兎の肉を燻ぶしていた。それがすっかり出来上がった時|果実の絞り汁に充分浸して小屋から外へ出て行った。 四十二 森林には大....
食道楽」より 著者:村井弦斎
て弱火《とろび》でよく掻き廻しながら濃くなった時火から卸《おろ》して柚《ゆず》の絞り汁を加えるのです。柚の代りにレモンを使えばなお結構です。それを焼いた鰆へかけ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
。酢を沸立てて塩を加えてその中で鰯を炒《い》り付けるように煮て生姜《しょうが》の絞り汁で出してもようございます。また鰯へ塩を振って三時間ほど置いて、糠《ぬか》六....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
癖のある者は駕の戸をあけて乗るがいい。ムカムカ頭痛がしてきた時には、熱湯に生姜の絞り汁を入れて呑む。ことに女は鳩尾をシッカリと締めて乗ることだ、とこれはお綱のほ....
夏日小味」より 著者:北大路魯山人
騰したとき、上に浮いたアクをすくい取り、直ぐに椀に盛って出す。この際、しょうがの絞り汁二、三滴落とせば、さらに妙である。中身には大根の千切りなどが調和するようで....
西園寺公の食道楽」より 著者:北大路魯山人
か美味い。だから、公の如きは酒だしのかった、あっさりとした汁仕立てで、しょうがの絞り汁でも落として、薄身を煮て食っておられるかもわからない。 今一つは焼いて食....