絡ませる[語句情報] » 絡ませる

「絡ませる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絡ませるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鉄鎚」より 著者:夢野久作
をダブダブと光り漂う湯の上に、膝を組み合わせる程近く引き寄せて、私の首に両の腕を絡ませると、興奮のために、ふるえる唇を、私の耳に近づけた。喘《あえ》ぐように囁や....
三月の第四日曜」より 著者:宮本百合子
婆さんは智慧者だよ。喉へつかえて腹が忽ちいっぱいだ」 まがい銘仙の袷の裾を脚に絡ませるようにして大股に立って行ってしまった。 「ふん、すこし金まわりがいいと、....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ォウク・ドレスに、無帽。長い赤い顔の上下に髪と鬚が際立って白い。互いちがいに脚を絡ませるような歩き方、笑っている眼、太い含み声だ。 『仕事がありますので、ながく....
古木」より 著者:豊島与志雄
まったく、惜しいことをしました。あのままで、上枝をおろして、苔をつけさせ、蔦でも絡ませるのも、風流なものだろうと、若旦那にも申しあげましたが、そうした庭の造作に....