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「給費生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

給費生の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
の飼育と販売に全資力を尽す方針を冷静に書いてあった。だから君は今後は単なる道楽の給費生ではなくて、商会の技師格として、事業の目的に隷属して働いてもらいたい、給料....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
俊秀にして資力に乏しい生徒には、学費を給与さるるという事にもなっていたので、この給費生もやはり寄宿せしめらるる事になった最初の給費生中で後年成立た重《お》もな人....
考城隍」より 著者:田中貢太郎
予(聊斎志異の著者、蒲松齢)の姉の夫の祖父に宋公、諱を※といった者があった。それは村の給費生であったが、ある日病気で寝ていると、役人が牒を持ち、額に白毛のある馬を牽い....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
萩の人の由。漢詩などをやる(文学のことでしょう)のが好きであったが、家が貧しくて給費生となるには当時(明治以前)工学でなければ駄目だった。それで工学をやるように....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
て、天分をことごとく失ってしまったかのようだった。新たにはいった中学校で首尾よく給費生になり得たが、最初のうちは級別が不運だったので、給費生の資格を取り上げられ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
る院長の観察だった。 そういう予言をした院長は、すぐにコゼットを好きになって、給費生として彼女を寄宿舎に入れてくれた。 これはいかにも当然なことである。修道....
母子像」より 著者:久生十蘭
六年二ヵ月、出生地はサイパン島……聖ジョセフ学院中学部一年B組、アダムス育英資金給費生……父はサイパン支庁の気象技師で、昭和十五年の死亡。母は南洋興発会社の内務....