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「絨毛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絨毛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
愛撫」より 著者:梶井基次郎
猫の耳というものはまことに可笑《おか》しなものである。薄べったくて、冷たくて、竹の子の皮のように、表には絨毛《じゆうもう》が生えていて、裏はピカピカしている。硬《かた》いような、柔らか....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
アルベールと言われたカリンニャン大侯が、義勇兵として擲弾兵《てきだんへい》の赤い絨毛《じゅうもう》の肩章をつけて、民衆を圧伏せんとする諸国王らの企てに加入したこ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
らない。手を触れることができるだけに、いっそうそっとしておくべきである。桃の実の絨毛《じゅうもう》、梅の実の粉毛、輻射状《ふくしゃじょう》の雪の結晶、粉羽におお....
変る」より 著者:豊島与志雄
淡い。だが、木下大五郎の存在は目立った。帽子と外套の襟及び袖の折返しに、薄茶色の絨毛がもりあがっている。その色ではなく、そうした服装が、季節後れというよりも、な....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
花ナリ之ヲ検スルニ花穂ニ小柄ヲ具ヘ柄上二乃至四小葉アリ小苞ハ緑色卵円形ニシテ外面絨毛ヲ密布ス子房ハ卵形ニシテ外面絨毛ヲ帯ビ先端ニ短柱ヲ具ヘ柱頭長ク二分ス花穂ノ全....