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「統一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

統一の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大川の水」より 著者:芥川竜之介
れるまで、ただ一目に見渡される。両岸の家々はもう、たそがれの鼠色《ねずみいろ》に統一されて、その所々には障子《しょうじ》にうつるともしびの光さえ黄色く靄《もや》....
星座」より 著者:有島武郎
ろしがって招き猫のような恰好をした)乱暴はよせよ。……貴様の議論には、その議論を統一する哲学的背景がまったく欠けてるんだ。軽薄な……」 「何が軽薄だ。軽薄とは貴....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
思想と実生活とが融合した、そこから生ずる現象――その現象はいつでも人間生活の統一を最も純粋な形に持ち来たすものであるが――として最近に日本において、最も注意....
性急な思想」より 著者:石川啄木
、最も性急《せっかち》ならざる心を以て、出来るだけ早く自己の生活その物を改善し、統一し徹底すべきところの努力に従うべきである。 我々日本人が、最近四十年間の新....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
感ずる不便はどれだけであるか。その不便からだけでも、我々は今我々の思想そのものを統一するとともに、またその名にも整理を加える必要があるのである。 見よ、花袋氏....
弓町より」より 著者:石川啄木
ろうか。「ああ淋しい」と感じたことを「あな淋し」といわねば満足されぬ心には徹底と統一が欠けている。大きくいえば、判断=実行=責任というその責任を回避する心から判....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
る時、赤と青と黄との間に無限数の間色を発見するのと同一だ。赤青黄は元来白によって統一さるべき仮象であるからである。かくて私達が太陽の光線そのものを見窮めようとす....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
前にかえりますが、こうして兵制が乱れ政治力が弛緩して参りますと、折角ローマが統一した天下をヤソの坊さんに実質的に征服されたのであります。それが中世であります....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
。又それがこの道にたずさわる方々の私に期待されるところかと存じます。むろん精神を統一して凝乎と深く考え込めば、どんな昔の事柄でもはっきり想い出すことができないで....
一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
長生はする。しかし死ぬ。 B 何日になったら八十になるだろう。 A 日本の国語が統一される時さ。 B もう大分統一されかかっているぜ。小説はみんな時代語になった....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
々。当時幕府の進歩派|小栗上野介の輩のごときは仏蘭西に結びその力を仮りて以て幕府統一の政をなさんと欲し、薩長は英国に倚りてこれに抗し互に掎角の勢をなせり。而して....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
る。この集会に結集したわれわれは決意をあらたにしてあらゆる階層とその要求、行動を統一して安保条約改定を断固阻止し、すすんで安保条約を解消し、アメリカのクサリを断....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
。しかし、日労の前は、労働農民党であり、さらにその前は農民労働党である。要するに統一政党の中から生れたものであるが、しかしやはり日本の無産政党の陣営の戸籍がある....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
長の異名をとっている。この間、社会党は天下を取ったことがあり、また党自体が分裂、統一といったお家騒動の悲劇を演じてきた。私はその間ずっと書記長を通し、この歴史の....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
そこで航空機操縦者・貨物自動車運転手・鉄道従業員及び海員の視機能検査標準の規定の統一に関する協議が行われました際、専門委員のエンゲルギング氏は調査の結果を報告し....