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統合
「統合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
統合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
であらねばならない。これらの偉大な学者や実際運動家は、その稀有《けう》な想像力と
統合力とをもって、資本主義生活の経緯の那辺にあるかを、力強く推定した点においては....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
、善悪美醜というような見方で、強いて私を理解しようとしてはならぬ。私の要求をその
統合のままに受け入れねばならぬ。お前が私の全要求に応じた時に於てのみ私は生長を遂....
「道標」より 著者:宮本百合子
力しているC・G・T・Uは、祖国ポーランド人民の自由を守ろうとする労働者の熱情を
統合して、C・G・T・Uのみならず、どんな組合に属している労働者も、どんな政治的....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
は深遠な造蓄が含まれている。認識には当然ある種の情緒と意欲とを伴う。これらの者の
統合がすなわち自我ではないか。われらは対象界に対して主観の気息を吹きかけ、対象界....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
面が発見されるわけである。対立文化を眼中におかずに単に自分側の文化活動だけを強制
統合するように見えた先の美術院や宗教法案のような場合でもなければ、対立文化を眼の....
「往復帖」より 著者:宮本百合子
市川対原田さんたちの件)早く婦人民主クラブと連絡ある活動をしたいと思います。全く
統合してはしまわなくても。そのために 原田さんのグループ、大町さん槇さん宮本どこ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
「実績」にこだわらず、「性格」で行くこと、今までの形をすっかり変えて、のこるのも
統合して、公的な存在となるべきこと、益※書籍も弾丸であるということをはっきりさせ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ません。ヴィタミン剤はいかがわしいのまで、おそろしく氾濫いたしましたが、三四種に
統合され、三共が一手でこしらえ、そして其は主として軍納品となる由。咲があっちで何....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
さに打たれるであろう。この三つのものの正当なる権利の要求を、如何に全人として調和
統合するかが結局倫理学の課題である。 三 文芸と倫理学 人生の悩みを....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
しここで仮りに救って考えれば、一閃の光線によって照しだされたところに脈絡がある。
統合がある。わたくしはいつになってもこの断片的なものを溺愛する。 恐ろしいちから....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
口語歌の存在を論理的基礎のないものにして了うであろう。其は、口語の音脚並びに其の
統合律が、57を基本とする短歌とは調和しなくなっていることだ。どどいつの様な芸謡....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
部の桎梏《しっこく》を離れた上方落語界だが、私が西下した頃の斯界は吉本のひと手に
統合され、その暴威をほしいままにされていた時代だった。とはいえいまだいまだ漫才氾....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
として出版されている。ここにもそれらによることが種々多かった。 後小松天皇は両
統合体の慶賀すべき初代の帝であらせられた。合体の頃三代将軍|義満はすでに在職二十....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
聴き取られねばならない。――けれどもベートーヴェンの音楽におけるほど、思想のこの
統合力が強烈で不断で、またとらえ難い事は、他のどんな音楽家の場合にもないことであ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
じ大隊長の的確かつ軽快なる指揮と各隊の適切なる協同とに依り大隊の戦闘力を遺憾なく
統合発揮するにあり」と述べ(第四百八十)更に「……戦況の推移を洞察して適時各隊に....