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「絳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絳の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
す、ここにおいてか獣すなわち啖うその中地《ところ》土および諸草木|微《すこ》しく色《こうしょく》を帯び血染のごとし、人その地を履《ふ》む者|芒刺《いばら》を負....
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
森成さんにその数を聞いたら、十六|筒《とう》までは覚えていますと答えた。 淋漓血腹中文。 嘔照黄昏漾綺紋。 入夜空疑身是骨。 臥牀如石夢寒雲。 十四 眼....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
ついていた。が、僕にもそのしょぼつきが移っておのずから目ばたきをした時、かの女は絹の切れを出して自分で自分の両眼のやにを拭いた。 お袋がいずれ挨拶に来るとい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
竜だ、鄭祥遠も実は竜で我と釣り処を争うて明日戦うはず故九子をして我を助けしめよ、※を領《えり》にしたは我、青※は鄭だといった、明日いよいよ戦いとなって九子青※....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
するたんびに、少しずつ裏面の紙を引き剥いで壊れた幻燈の眼鏡で糸の配りを覗いては、絹の布片に写しておりましたが、見付かると大変ですから、作ったものはみんな焼き棄....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
と云いたい。それだけに生れついて居るものは生れついているだけの情懐が有る。韓信が灌樊※《こうかんはんかい》の輩と伍《ご》を為すを羞《は》じたのは韓信に取っては....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、下に、散り、飛び、煽ち、舞い、漂い、乱るる、雪の中に不忍の池なる天女の楼台は、碧の幻を、梁の虹に鏤め、桜柳の面影は、靉靆たる瓔珞を白妙の中空に吹靡く。 厳....
涼亭」より 著者:田中貢太郎
たが、お父さんに随いて荊南へ行って、南城の外倉橋の側に宿をとっていると、夢に雉冠衣の人が来て、その人は右の手に刀を持ち、左の手に鬚のある首を持っているのですが....
盈虚」より 著者:中島敦
とは違う。平野の打続く衛の風景とは凡《およ》そ事《こと》変《かわ》った・山勝ちの《こう》の都に、侘しい三年の月日を送った後、太子は遥かに父衛侯の訃《ふ》を聞い....
空家」より 著者:宮崎湖処子
にその子を意見するほどなりき、しかして彼また決して臆病者にあらず、謹厚の人もまた衣《こうい》大冠すと驚かれたる劉郎《りゅうろう》の大胆、虎穴《こけつ》に入らず....
三国志」より 著者:吉川英治
檀板を手に――こんどはやや低い調子で――客のすぐ前にあって歌った。 一点ノ桜桃|唇ヲ啓ク 両行ノ砕玉陽春ヲ噴ク 丁香ノ舌ハ※鋼ノ剣ヲ吐キ 姦邪乱国ノ臣ヲ斬ラン....
三国志」より 著者:吉川英治
てたまるもんですか」 次の日、彼女は、巻毛の愛馬に乗り、髪をさばき足は素足で、き戦衣に、珠をちりばめた黄金の乳当を着け、背には七本の短剣を挟み、手に一丈余の....