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絵入り
「絵入り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絵入りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
いる適切なる意志疎通法はどの手紙からも発見されなかった。あらゆる単語を一々美しい
絵入りで説明したものをまず送っておけという説もあった。喜怒哀楽とか、平常よく繰返....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
行品を欲するのである。一般民衆にとっては、彼らみずからの工業主義の尊い産物である
絵入りの定期刊行物をながめるほうが、彼らが感心したふりをしている初期のイタリア作....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
いるのだとしたら、なんという心細いことであろうという気がした。そうして外国映画や
絵入り雑誌の挿し絵で見る欧米列強の飛行隊の壮観を思い浮かべ、一方ではまたわが国の....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
雑誌リリュストラシオン(3)に「黙示録に現われたる飛行機と科学戦」と題する珍奇な
絵入りの読み物がある。ヨハネの黙示録の第九章に示された恐ろしい蝗の災いを欧州大戦....
「破片」より 著者:寺田寅彦
大な汽船の客室にはその設備に装飾にあらゆる善美を尽くしたものがあるらしい。外国の
絵入り雑誌などによくそれの三色写真などがある。そういう写真をよくよく見ていると、....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
に、老舗の書店の軒に、土地の新聞を、日ごとに額面に挿んで掲げた。表三の面上段に、
絵入りの続きもののあるのを、ぼんやりと彳んで見ると、さきの運びは分らないが、ちょ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とはなっている。試みにその由来を両国屋という宿屋で尋ねてみると、次のような一枚の
絵入りの刷物をくれる。 「一、此所を寝物語と申すは、江濃《がうのう》軒《のき》....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
番よく出来る男の子が、或る日、岩波の本をよんでいた。その年頃には、みな大きな形の
絵入りの大きな活字の本ばかりよんでいるのに、彼一人、父の書斎に並んでいる、内容が....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。彼は自分の光栄については夢にも気づかなかった。あたかもダーハムやサレーの牛が、
絵入りロンドン・ニュースに写真を掲げられ、有角家畜共進会において賞金を得たる牛と....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
松屋がまだ神田今川橋時代のことであった。二人の若い男女が急ぎ足で松屋に駆けつける
絵入りの広告で、今なら百貨店の特価売出しは毎度のことだが、当時としては珍しく、思....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
気味の悪い人間の骸骨、そう云ったものが整然と、座敷の四方に並べられてあり、壁には
絵入りの額がかけてあり、柱には円錐形の鳥籠があって、人工で作ったそれのような、絢....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
行広告に「アベック旅館云々」は珍らしからず、「靴のニュウ・ルック」とあって、その
絵入りの広告なども見かけることがある。これらの言葉や世相もまた、かくて日本化する....
「富籤」より 著者:神西清
て駈け出して来る。……やがてこんどは長椅子に思いきり手足を伸ばして寝そべり、何か
絵入り雑誌を眺める。そのうちに、その雑誌を顔の上に伏せてチョッキのボタンをはずし....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
あろう。 今その体裁を見れば、史書に記載してある通り、赤色若しくは樺色の半紙大
絵入り五冊本で、各十二、三枚で各巻は大体二題目より成り、漢字交り総振仮名であって....
「自来也の話」より 著者:岡本綺堂
四年には大阪で歌舞伎狂言に仕組まれ、三代目市川団蔵の自来也がまた大当りであった。
絵入りの読本を歌舞伎に仕組んだのはこれが始まりであると云うのをみても、いかに「自....