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絵団扇
「絵団扇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絵団扇の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雛妓」より 著者:岡本かの子
につくとしおらしく畳に指をつかえ、「済みませんでした」と言った。直ぐそこにあった
絵団扇を執って、けろりとして二人に風を送りにかかった。その様子はただ鞣された素直....
「田舎医師の子」より 著者:相馬泰三
しいので、着て来た洋服をすぐに浴衣に替えた。そして久し振りの挨拶が一通りすむと、
絵団扇で襲いかかる蚊を追い払いながら、 「明るいうちに着きたいと思いましたが、汽....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
ざらん。 出る杭《くひ》を打たうとしたりや柳かな 酒を煮る家の女房ちょとほれた
絵団扇《ゑうちは》のそれも清十郎《せいじふろ》にお夏かな 蚊帳の内に螢放してアヽ....
「夏の町」より 著者:永井荷風
種の生活に見られぬ特徴を示すのは夏の夕《ゆうべ》だと自分は信じている。 虫籠、
絵団扇《えうちわ》、蚊帳《かや》、青簾《あおすだれ》、風鈴《ふうりん》、葭簀《よ....