絵図[語句情報] »
絵図
「絵図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絵図の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
を繞《めぐ》って参ったがここのことで余りの道じゃったから、参謀《さんぼう》本部の
絵図面を開いて見ました。
何やっぱり道はおんなじで聞いたにも見たのにも変《かわ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
だそうですが、坂の中途に団子屋があるので、いつか団子坂と云い慣わして、江戸末期の
絵図にもダンゴ坂と書いてあります。 そこで、このお話は文久元年の九月、ことしの....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はまだちゃんと残っていました。御覧なさい。これですよ」 半七老人は万延版の江戸
絵図をひろげて見せてくれた。市ヶ谷の月桂寺の西、尾州家の中屋敷の下におびとりの池....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
化け物と云ったのか知りませんが、江戸時代には化物稲荷という名になっていて、江戸の
絵図にも化物稲荷と出ている位ですから、嘘じゃありません。その稲荷さまの近所に屋敷....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
町名は明治以後に出来たもので、江戸時代にはこの辺一帯を笄と呼び慣わして、江戸の切
絵図にも渋谷の部に編入してあります。そんなわけですから、ここでは渋谷としてお話を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
人が五つ六つの提灯を振り照らしながら、ふた組に分かれて捜索にむかった。 江戸の
絵図を見ても判るが、ここらの百姓地はなかなか広い、しかも人家は少ない。その大部分....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
匹、雪の積った地面に死んだようになって長く伸びていた。 懐中電灯の光のもとに、
絵図を案じながら先に立つ速水に随っていくと、やがて奥庭に出た。 「速水さん、見張....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
が元園町と五番町との境で、大通りの角から横町へ折り廻して、長い黒塀がある。江戸の
絵図によると、昔は藤村なにがしという旗本の屋敷であったらしい。私の幼い頃には麹町....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
上った時の感想には、「大天守は八重にて候、|不候」とある。だが、実見者の大阪落城
絵図では、外見五重になっているから、外見五重で内部は八重になっていたのであろう。....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
室をぐるりと廻った姿も、同じ日の事なれば、令嬢の、袖口から、いや、その……あの、
絵図面の中から、抜出しましたもののように思われてなりませぬ。 さように思えば、....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
ぬ、といって『紫の一本』『江戸咄』『江戸雀』『江戸真砂六十帖』などいう書物や、古
絵図類を集めていたのもこの頃であった。 西鶴の本は沢山集った。それらを私は幸田....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
今日では高輪のあたりも開け切って、ほとんど昔のおもかげを失ってしまったが、江戸の
絵図を見ればすぐにわかる通り、江戸時代から明治の初年にかけて高輪や伊皿子の山の手....
「妖婆」より 著者:岡本綺堂
、その場所が鬼婆横町であるということであった。横町は新五番町の一部で、普通の江戸
絵図には現われていないほどの狭い路で、俗にいう三町目谷の坂下から東へ入るのである....
「穴」より 著者:岡本綺堂
今日では高輪のあたりも開け切って、ほとんど昔のおもかげを失ってしまったが、江戸の
絵図を見ればすぐにわかる通り、江戸時代から明治の初年にかけて高輪や伊皿子の山の手....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
りなされ、不可思議な「夢幻」の諧調となって、舞台はしばらくは奇妙に美しい一幅の「
絵図」になってくれればいい。文麻呂は何か吾を忘れたもののように、じっと遠く竹林の....