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「絵紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絵紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
飲むようなものである。調子がわるい。恋はすべてを溶《と》かす。角張《かどば》った絵紙鳶《えだこ》も飴細工《あめざいく》であるからは必ず流れ出す。我は愛の水に浸し....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
年軍が隊をなして詰め掛けていた。 紙鳶は種類もいろいろあったが、普通は字紙鳶、絵紙鳶、奴紙鳶で、一枚、二枚、二枚半、最も多いのは二枚半で、四枚六枚となっては子....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
初湯、初荷、買初、弾初、初夢など江戸ッ児にとっては事多き日である。殊にお宝お宝の絵紙を買って、波乗り船のゆたかな夢を探ぬるかれらは、遂に憧憬の児たらずとせんや。....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
よ。』 BUMP! 私は叱られてしまった。 「倫敦巴里間――帝国航空路」という絵紙が荷物にべたべた貼られる。だんだんこころもちが軽く――飛ぶ前だから――なる。....
フランダースの犬」より 著者:菊池寛
るための、紙でこしらえた提灯には灯がつき、いろいろなおもちゃや、目のさめるような絵紙につつんだおいしいお菓子が一ぱい並んでいます。このクリスマスのかざりをした明....
農村」より 著者:宮本百合子
のがめっかちのお婆さんの様にみっともなく、きたなくころがって居る。 壁に張った絵紙を大方はその色さえ見分けのつかないほどにくすぶって仕舞って居て、片方ほか閉め....
丹下左膳」より 著者:林不忘
足を土間に思わずハッといすくんだのだった。 べに絵売りの若い男がひとり、朝風に絵紙をはためかして歩いてゆく……江戸街上なごやかな風景。 影芝居《かげしばい》....
思い出草」より 著者:岡本綺堂
は少年軍が隊をなして詰め掛けていた。 紙鳶の種類も色々あったが、普通は字紙鳶、絵紙鳶、奴紙鳶で、一枚、二枚、二枚半、最も多いのは二枚半で、四枚六枚となっては小....
夏の晩方あった話」より 著者:小川未明
原っぱで、子供たちは、おじさんを取り巻いて、かわいそうな子供のお話をききました。絵紙はなかったけれど、話が上手で、目に見る気がしてみんなは感心してきいていました....