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絵馬堂
「絵馬堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絵馬堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
人目を忍びながら、私の氏神になっております博多の櫛田神社へ参詣致しまして、そこの
絵馬堂《えまどう》に掲げてあります二枚の押絵《おしえ》の額ぶちに「お別れ」を致し....
「狂乱」より 著者:近松秋江
。 私は、心に勇みがついて、その足ですぐ金毘羅様の境内を北から南に突き抜けて、
絵馬堂に沿うたそこの横町を、少し往ってさらに石畳みにした小綺麗な路次の中に入って....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
執り、役僧が出張してきていた。 四人は、一列になって深い雪から下駄を抜きながら
絵馬堂の方へ行った。石畳でこつこつと傘の雪を払い、袂の雪を叩いて堂の中へ入ってか....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
書いて神社仏閣の絵馬にあげる風は盛んに行われたもので、現今でも諸方の神社の拝殿や
絵馬堂などに幾らも見られる。福岡の箱崎及び住吉、厳島の
絵馬堂、備中の一宮、道後の....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
夢野久作ものするところの、あの古博多の川端――筆者の産れた――あたりと櫛田神社の
絵馬堂を織り込ンだ『押絵の奇蹟』だったのである。 久作さんはかくして名探偵作家....
「冷かされた桃割娘」より 著者:上村松園
が出るとか、山楽はどの家にあるとか聞いては写しに行ったものでした。 八坂さんの
絵馬堂にもよく行きました。北野の楊貴妃の図などは今もはっきり覚えています。当時は....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
かいい女だ。一角がそういうなら、おれが様子を見に行ってやるから、しばらく、向うの
絵馬堂で待っていねえ」 と、雪踏をすって、石段を下りはじめた。 辻堂があった....