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「絶する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絶するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
国家なり産業組織なりが、合理的な批判を以てそれを打壊し得るにあらずんば、決して根絶することの出来ない見方である。私のいう二つの見方とは、社会主義であり、無政府主....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
占星図を作製したのであるが(第十四図)、後にはついに占星学上の計算をすることを謝絶するに至ったということはケプラーのために特筆すべき事実である。それにかかわらず....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
嘆すべき着想ではないか。通達無碍の空中への飛躍は、地上にあくせくする人々の想像に絶するものがある。地上戦争の常識では、この次の戦争の大変化は容易に判断し難い。 ....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
報道によって前記三名がその将来においてこうむる社会的不利益はおそらく我々の想像を絶するものであろう。 なおこの協定には以上のほか種々なる細目があるらしいが、秘....
春昼」より 著者:泉鏡花
ら、男子でも女子でもですね、唐突に南無阿弥陀仏と声をかけてお試しなさい。すぐに気絶するものがあるかも知れず、たちどころに天窓を剃て御弟子になりたいと言おうも知れ....
露肆」より 著者:泉鏡花
頂きやせん、材あかしの本を売るのでげす、お求め下さいやし。」 「ふむ……投銭は謝絶する、見識じゃな、本は幾干だ。」 「五銭、」 「何、」 「へい、お立合にも申し....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
生れないので、婿の実家の方ではそろそろあせり出しました。『この分で行けば家名は断絶する……。』――そう言って騒ぐのでした。が、三|年ではまだ判らないというので、....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ならしめ、徒らに魂の発達を阻害する人為的束縛は、肉体の消滅と同時に、跡方もなく断絶する。之に反して、魂と魂との一致によりて堅く結ばれたる夫婦関係は、肉体の羈絆を....
「別居」について」より 著者:伊藤野枝
向って熱情も自信も持ちませんでしたから。そうして、それどころか、私はその恋愛を拒絶するということの努力をしていましたから。それにまだ、もう一つ、今まで一年間その....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の大きな眼であたりを見まわしながら、ひとりで悦に入って、いつかは自分がこの想像を絶するほど贅沢で豪華な場所の主人になれるのだ、と思わざるを得なかったのだ。それか....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
ろなり、砲撃云々は全く虚喝に過ぎざれば断じてその要求を拒絶すべし、たといこれを拒絶するも真実国と国との開戦に至らざるは請合いなりとて頻りに拒絶論を唱えたれども、....
清心庵」より 著者:泉鏡花
お前様、五年ぶりで逢ったって、六年ぶりで逢ったって、顔を見ると気が遠くなって、気絶するなんて、人がありますか。千ちゃん、何だってそういうじゃアありませんか。御新....
妖怪学」より 著者:井上円了
に、我人も関門をもって限りとせざるべからず。果たしてしからば、世に妖怪の根拠を断絶することあたわざるべし。ただ、我人は偽妖怪を払い去りて、真妖怪を現じ出だすをも....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
さざるのみならず、近年は商店を開くことを許さず。地方を旅行して宿泊せんとするに拒絶する旅店多く、劇場、料理店すらも、入るを許さざるほどなりという。気候は冬期なる....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る猜疑、彼らと事を共にするを好まぬ傾向が増え、かつ燃えた。これらの感情はこれを根絶する事が困難である」と記している。 日露戦争では既に兵士のあるものは非道義的....