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「絶品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絶品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
つめ、やにさがっているにちげえござんせんぜ。豆州さまのお腰元となると、またやけに絶品ぞろいなんだからな。くやしいな」 鳴っているさいちゅう、不審です。どうした....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
た型であったように思う。 ◇ 只圓翁の「山姥」と「景清」が絶品であった事は今でも故老の語艸に残っている。これに反して晩年上京の際、家元の舞....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
せん。まあ、ごゆっくり召上って頂きましょう」 うすきたない屋台から、途方もない絶品佳肴がとりだされたのには、チーア卿も目をぱちくりであった。 「燻製も、一番う....
サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
ていた、現代の貴族に使われる一粒|撰の召使達が多くそうであるように。 小綺麗で絶品という感じはしたが、この屋敷には、皎々たる陰気さとでもいうような雰囲気がみな....
心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
の古仏だそうだ。誰かが支那から持ち帰った逸品でね、支那でも国宝中の国宝というべき絶品だそうだよ。それがね。頭や、首輪や腕輪や目やオッパイや足輪なぞに古今無類の宝....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
くジェソップ氏の腹も、同じだったろうと思われる。 とにかく、チャンドの気品は、絶品というに近かった。たとえて云えば、キップリングのに出てくるラホールの王子――....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ろが、ここにアンコウのドブ煮という奇怪な食べ物があって、これは日本の食べ物の中の絶品という気がするのである。 ちょうど去年の今ごろ、銚子の船長から、このアンコ....
役者の一生」より 著者:折口信夫
すがれていた。だから動きの少い役、例えば佐野次郎左衛門に対する遊女八橋などは実に絶品だった。次郎左衛門の心はよくわかるが、自分では心にきめた恋人があるので、次郎....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
肉に旨味が乗ってこない。しかし、七、八百匁から一貫五、六百匁ほどに育った大物は、絶品中の絶品である。昔から、啖えば三年前の古傷が痛むといわれているほどであるから....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
は、数多い山女魚が棲んでいて、毛鈎の躍るを追い回す。殊に熊川渓谷の銀山女魚の味は絶品だ。 四阿山は、上信国境の峻峰であるけれど、遠く榛名の西の肩に隠れて姿を出....
香魚と水質」より 著者:佐藤垢石
岸の人にいわせれば、久慈川の鮎を日本一なりと誇り、富士川沿岸へ行けば富士川の鮎は絶品なりと自慢する土地の人は、そのよってきたる理由を知らないのであるが、筆者から....
すっぽん」より 著者:佐藤垢石
かけて、すっぽんの羮を一夜置くと翌朝は煮こごりとなっている。これは、酒の肴として絶品の称がある。夏の間でも、冷蔵器に入れて一夜置けば同じことだ。また、佃煮にこし....
」より 著者:佐藤垢石
、七月の盛季には、背や頭の細かい脂肪がほどよく乗って、塩焼きにも、刺身にも天下の絶品のうちに数えられる。 六 伜も、ちかごろ友釣りのわざがなかなか巧くな....
冬の鰍」より 著者:佐藤垢石
を過ぎ、高橋お伝の生まれた村の桃野で利根川に合する赤谷川に産するものは東京近県の絶品といわれている。常陸国の久慈川上流白根連峰の東側に流れる早川で漁れるものも見....
謡曲と画題」より 著者:上村松園
これは金剛巌先生の能舞台姿から着想したものであります。 金剛先生の小町は古今の絶品とも言われていますが、あの小町の能面がいつか紅潮して、拝見しているうちにそれ....