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絶唱
「絶唱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絶唱の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
た清浄|無垢な白い死に装束があらわれる。彼は短剣の輝く刀身を恍惚とながめて、次の
絶唱を詠む。 人生七十 力囲希咄 吾が這の宝剣 祖仏共に殺す(三七) 笑みを顔に....
「ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
ないのである。しかし流石にその二三の作品だけは、ニイチェでなければ書けない珠玉の
絶唱で、世界文学史上にも特記さるべき名詩である。特に「今は秋、その秋の汝の胸を破....
「冬日記」より 著者:原民喜
人きりの領分であった。病気の妻はギラギラと眼を輝かし、彼の言葉に耳傾けていたが「
絶唱だね」と彼がつけ加えると、それが他人の作品だと分り多少あきたらない面持にかえ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
無名氏(高橋|連虫麿か)の長歌よりも旨い。また此反歌は古来人口に膾炙し、叙景歌の
絶唱とせられたものだが、まことにその通りで赤人作中の傑作である。赤人のものは、総....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
笑ふ他の豎子貪慾を逞ふするを閉糴終に良将の資となる 以上二十四首は『蓉塘集』中の
絶唱である。漢詩愛誦家の中にはママ諳んずるものもあるが、小説愛好者、殊に馬琴随喜....
「民衆芸術の精神」より 著者:小川未明
す。 この精神を有する芸術のみが、即ち民衆の芸術であるということを私は、こゝに
絶唱して止まないのであります。――一九二一、九、一三――....