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絶好
「絶好〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絶好の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
は重吉には何ともないものかも知れなかった。けれどもお鳥を苛立《いらだ》たせるには
絶好の機会を与えるものだった。お鳥は膝頭《ひざがしら》も露《あら》わにしたまま、....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
たのだった。この上は、いい機会がくるのを待つばかりとなった―― さて今夜こそ、
絶好のチャンスだった。今夜こそ、どうしても脱走を決行しなければならない。だがもし....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
とか五角形とかのあらわすところとは余程趣きを異にしていて、如何にも我が意を得たる
絶好の対象物だと思ったのでした。 私は小さい頃から南京豆の入っているあの三角形....
「地球盗難」より 著者:海野十三
だ銀河系の群星が暗黒な空間にダイヤモンドの砂を撒いたようにキラキラと燦いていた。
絶好の小暗い空模様だった。 「さあ、いよいよ出発だ」 「ああ、もうソロソロいい時....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
のでなく、大抵高閣に束ねて滅多に参考する事は無いが、外国書籍の知識を得る為めには
絶好の資料であった。我々が外国古文学又は特殊の書籍又は稀覯書等に就て知らんとする....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
あったのだ。 それはちょうど出発後四日目のことであった。正吉は、窓の外をのぞく
絶好の機会をつかんだ。 通路を歩いていると、頭の上で、へんな声をあげた者がある....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
くいだした。我々は最善をつくし、それから運命の命ずるところにしたがい、そしてもし
絶好の機会がくればそれを必ずつかむことにしよう。前途に光明は燃えているのだ。元気....
「海底都市」より 著者:海野十三
意味において、自然進化にまかせて来た僕の身体は、この海底都市の研究家たちにとって
絶好の標本だというわけですね」 「そうだ。全く貴重なる標本だといわんければならん....
「金属人間」より 著者:海野十三
へとびついた。蜂矢もその黒い箱にちょっと注意をうつした。それが怪人物にとっては、
絶好の機会だった。二人が顔をあげて、怪人物の方をみたとき、怪人物のすがたはもうな....
「恐竜島」より 著者:海野十三
、しまいにマルタン氏もたいくつして、こっくりこっくり居眠《いねむ》りをはじめた。
絶好《ぜっこう》の舞台《ぶたい》 先行組の四人は、この前ラツールがよじ登ってい....
「火星探険」より 著者:海野十三
山師? とんでもない下等なことをいう仁があるものじゃ。今に見ていなさい。一旦その
絶好の機会が来れば、余は忽然《こつぜん》としてこの地球を去り、さっと天空はるかへ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
中の階段をヌキにして、一足飛びに極楽浄土にでも行こうとあせる夢遊病患者に対して、
絶好の戒飭である。 第四章 各種の霊媒能力 問『いかなる人物が、霊界....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
どという写真が松山館に現われた。 松山館の弁士はよく「空はオリーブ色に晴れ渡り
絶好の飛行びより」と謡うように言つた。オリーブ色の空というのはいまだによくわから....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
内緒で妹に指輪を買ってやりましたが、誠に済みませんでした」と言った。これこそ誠に
絶好なものであるというので、家へ帰って死んだ細君の妹に聞いて見ると、まさしくその....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る。ほとんど全欧州を向うに廻して行なった長年月にわたる持久戦争は戦争研究者のため
絶好の手本である。仕事の外見は大きくないが、大王こそ持久戦争指導の最大名手であり....