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絶家
「絶家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絶家の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
およそ》、浜川たちのして来たことに、気がついているらしく、これを機会《しお》に、
絶家させるのだろうといっているがね――」
「それにしても、広海屋が焼けている最中....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
を手に掛け、金銀衣類を奪い取り、江戸を立退き、越後の村上へ逃出しましたが、親元|
絶家して寄るべなきまゝ、段々と奥州路を経囘りて下街道へ出て参り此の栗橋にて煩い付....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
六 弓之進の死は変死であった。が、内藤家にとっては由緒ある功臣、
絶家させることは出来ないというので、病死ということに取りつくろわせ、盛んな葬式が....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
った柄杓が、カンと響いた。 四 「……小県さん、女が、女の不束で、
絶家を起す、家を立てたい――」 「
絶家を起す、家を起てたい……」 「ええ、その考....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ですが)の方に身を入れることができるのであります。もう一つ幸いなことは、ほとんど
絶家《ぜっけ》のようになっていて、荒れるに任せていた宏大な机の家屋敷が、これらの....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
がねばならぬことになりました。余五郎どののほかに老先生のお血筋もないので、すでに
絶家となるところ、父|安房守から柳生|宗矩様へ実情を申しあげ、お骨折りで、師の家....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
て、万吉の眼底異様な光を帯びてきた。 ――千絵も十九となりました、男でない私は
絶家の御下命をどうすることもできません。けれど私は、九ツの時お別れした父上様が、....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
実をつけて減らす算段もするでしょうさ」 「現にツイ先頃も、また一軒のお古い屋敷が
絶家になって潰れたという話だよ」 「そうそう、それは甲賀世阿弥様という、二十七軒....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ならない稚気の著述である。それというのも、吉岡家は武蔵との三度の試合で、致命的な
絶家の形になり終っている。当然そうなったと見るのは臆測でも無理であるまい。もし、....
「無宿人国記」より 著者:吉川英治
いとか、斬れとかいう声が高い。もし、重役が、家中の声に動かされると、切腹とくる。
絶家、物笑い。――わしは近所に住んで、御気性も知っておるで、犬死にはさせとうない....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ば主人が死ぬ、病人になる、または家出でもすると、その疵がなかなか恢復せず、やがて
絶家の原因にもなることは、今日に比べてずっと著しかったように思われる。前年|相州....