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絶対的
「絶対的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絶対的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の生活が正しき緊張から退縮した時である。正しい緊張に於て生活される間は個性は必ず
絶対的な自由の意識の中にある。だから一層正しくいえば、根柢的な人間の生活は自由な....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
は正の方向への同じ運動と完全に同価値としなければならないので、この理由からして、
絶対的無運動よりも以下の状態となるということは不可能である。これはちょうど負の質....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。ところが色々の事情によって、武力の価値がそれ以外の手段、即ち政治的手段に対して
絶対的でなくなる――比較的価値が低くなるに従って戦争は細く長く、女性的に、即ち陰....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
は、機械文明にも一応恐怖心を表明しているが、更に始末のわるいのは電気文明に対する
絶対的の恐怖心である。機械文明の方は自動車にしても、汽車にしても、トロッコにして....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
てしない主義だった。敵が十の力を出すときには、こっちは少くとも五十の力を向けて、
絶対的に圧倒するのだ。そのために百の力を持っていながらも、後の機会のことを思って....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
。故にこの燻製肉を一度|喰えば、あたかも阿片において見ると同じ麻痺的症状を来し、
絶対的人間嫌いが軟化し、相対的人間嫌いと変るという文字通り苦肉の策を含んだもので....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
で、ついぞ彼の手に入らなかったものなんか一つもなかったぐらいだから、或いは頭脳の
絶対的よさくらべをして見ると、万吉郎の頭脳はヒルミ夫人のそれに比して、すこし上手....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
でしょう。それも相手を油断させるためなんです。ですが、実は、われ等は極東において
絶対的優勢の地位に立とうと、戦備に忙しいのです。わが大英帝国は、東洋殊に中国大陸....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
てそれは或る程度、人間的|誤謬によって歪められない訳には行かぬ。いかなる啓示も、
絶対的純一物でない。かるが故に、或る時代に現れたる啓示が他の時代に現れたる啓示と....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
事である。 何者もただ、其の生れた場所と時代とにのみ、善いものである。善や美が
絶対的存在であるとか、又は永遠的観念であるとかは信ずる事が出来る。しかし其の表現....
「競馬」より 著者:犬田卯
しい読みづらい字がそこに書いてあった。しかし仙太は「なにくそ!」という気がした。
絶対的にタカムラのものさ! 畜生、生命張ってもいいや、彼はふらふらと柵をはなれて....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
のである。道はロゴスである。道は無形のもので、形而上的である。永遠無窮でしかして
絶対的である。この永遠無窮の道を体現すると然らざるとによって、聖凡の差異が生じて....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
つ。聞くところによれば、南アフリカの日本人排拒は豪州よりもはなはだしく、労働者は
絶対的に入港を許さざるのみならず、近年は商店を開くことを許さず。地方を旅行して宿....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
生れ出る「建物の冠」として、代議政治を夢みている。みな独裁者の造った法律に対する
絶対的服従を教えている。 みなその権力の首領等と違ったことを考えているものはす....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
第一にして、外交・財政は第二義的価値を有するに過ぎざるも、持久戦争に於ては武力の
絶対的位置を低下するに従い、財政・外交等はその地位を高む。即ち、前者に在りては戦....