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「絶待〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絶待の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
かのように」より 著者:森鴎外
部無意味になる。どんな哲学者も、近世になっては大低世界を相待《そうたい》に見て、絶待《ぜったい》の存在しないことを認めてはいるが、それでも絶待があるかのように考....
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
にしているばかりはでない。あらゆる物を馬鹿にしている。彼の目中には神聖なるものが絶待的に無い。折々僕のお父様が寄宿舎に尋ねて来られる。お父様が、倅《せがれ》は子....
青年」より 著者:森鴎外
男の断えず忙しそうに動いている目の中に現れているのである。 「芸者かね。何も僕が絶待的に拒絶したわけじゃあないのです。学生諸君も来られる席であって見れば、そんな....
」より 著者:森鴎外
は読まれぬような字を書いたりするのは、どの人にも共通している性質だろうが、それを絶待的に自己の生活の全範囲に及ぼして、真に爪に火を点す人と、どこかに一つ穴を開け....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ないのは横着物だ。 一体人間のしている事は兎角たゆみ勝ちになる。 少し間が好いと絶待的に休むのが好きだ。 そこで己は刺戟したり、ひねったりする奴を、 あいつ等に....
世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
い。腹を立てて、色々な物を従卒に打ち附けてこわした。ドリスを棄てようか。それは「絶待」に不可能である。少し用心深く言ったところで、「当分」不可能である。罷職にな....