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絶縁状
「絶縁状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絶縁状の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
帰った。するとたぶんその翌日の朝だ、僕は彼女から本当に三行半と言ってもいい短かい
絶縁状を受取った。それは「もし本当に私を思っていてくれるのなら、今後もうお互いに....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
だ。ちょうどその時分、親爺がおれに六千ルーブル送ってよこした。それはおれが正式の
絶縁状をたたきつけて、この後二度と再び無心をしない、『総勘定』を済ましたことにす....
「南島譚」より 著者:中島敦
先程述べたあの不思議な状態、凡《すべ》ての感覚に蓋《ふた》をした・外界との完全な
絶縁状態に陥っていたのである。私は驚いたが今更急に折れて機嫌をとる訳にも行かない....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
次の日、廿三日の朝刊社会面には、伝右衛門氏へあてた、※子さんからの最後の手紙――
絶縁状が出た。 全文を引かせてもらうと、 私は今貴方《あなた》の妻として最後....
「日記」より 著者:宮本百合子
のかと案じる。 伊藤白蓮氏が、宮崎滔天の息と恋愛関係に陥り、東京に止り、良人に
絶縁状を送ったことが新聞に報道され、大さわぎとなった。 種々の思いが胸に満ちる....