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絹綿
「絹綿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絹綿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
生垣、妻戸、折戸に、密と、人目を忍んで寄添う風情に、都振なる雪女郎の姿が、寒くば
絹綿を、と柳に囁き、冷い梅の莟はもとより、行倒れた片輪車、掃溜の破筵までも、肌す....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
る。この現世無常の歌に較べると、筑紫の綿の方が一段上である。 この綿は、真綿(
絹綿)という説と棉(木綿・もめん綿)という説とあるが、これは真綿の方であろう。真....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
》をはやしたブラームスの胸像が厳《おごそ》かに控えていた。そしてピアノの上には、
絹綿ビロードの小猿《こざる》と方舞《コチョン》の記念品とが、糸の先にぶらさがって....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
っていると信じられるのである。それは彼の地における我が移民の活動に見ても、また人
絹綿糸などで日本が英米を圧する勢いにあるのを見ても、すでに日本人の優秀さは充分立....
「鴻ノ巣女房」より 著者:矢田津世子
、捨吉は不機嫌だった。玄関に上りこむなり荷をひろげて、山繭の屑糸からとれた丈夫な
絹綿だと云い、足でふんづけたり手綱によじってみせたりして、「これこの通り!」と買....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
が絹の本場である、この国名が綿の名に顕われてカッタン又はコットンとなった。始めは
絹綿であったが後には木綿となった、連音となったのでハタが木綿となってキハタ、キワ....