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継ぎ
「継ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
継ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の外の月明りへ引かれていたと申しますから。
「なぜと申せ。」と、若殿様は言葉を御
継ぎになって、「予を殺害《せつがい》した暁には、その方どもはことごとく検非違使《....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ぬ
たとい芝居《しばい》の背景の前にも。
(そのまた背景の裏を見れば、
継ぎはぎだらけのカンヴァスばかりだ?)――
けれども僕はこの詩人のように厭....
「或る女」より 著者:有島武郎
をもませられるで……」
「そりゃうそです」
葉子は顔をおおうたままきっぱりと矢
継ぎ早にいい放った。倉地は黙ってしまった。葉子もそのまましばらくはなんとも言い出....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
威儀ある紳士とその老母とは最も粛然として死黙せり。 弁者はなおも語《ことば》を
継ぎぬ。 「実にこれは水掛け論さ。しかしとどのつまり出刃打ちが殺したになって、予....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
装らないでも、坊主になって謝んねえな。」 五十六 面も触らず言を
継ぎ、 「それに、お前さん何と云った。――この間も病院で、この掛合をする前に、念....
「親子」より 著者:有島武郎
小作料を完全に納めているか」 「ここから上る小作料がどれほどになるか」 こう矢
継ぎ早やに尋ねられるに対して、若い監督の早田は、格別のお世辞気もなく穏やかな調子....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
は今までにも随分ある。 さあ、捜す、となると、五人の天窓へ燭台が一ツです。蝋の
継ぎ足しはあるにして、一時に燃すと翌方までの便がないので、手分けをするわけには行....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
消した、糸心のあと、ちょんぼりと黒いのを背に、日だけはよく当る、そこで、破足袋の
継ぎものをしてござった。 さて、その、ひょいと持って軽く置くと、古葛籠の上へも....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
、可愛がっておくれ。私も心細いんだもの。」 いいかけて顔を見合せぬ。小親は炭を
継ぎて火箸もて、火をならしながら、ややありて後しめやかに頷きたり。秋の末なれば月....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
層慰めかねる。 二十七 夫人はわずかに語るうちも、あまたたび息を
継ぎ、 「小児と申しても継しい中で、それでも姉弟とも、真の児とも、賢之助は可愛く....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
しますが、決してそのようなものではなく、この児も立派に成人して、父親の実家の後を
継ぎました。私のところにまいる信者の中では、この人達などが一|番手堅かった方でご....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
くの中から、御意に召した箇所を選び出し、御意に召さぬ箇所は勝手に放擲して、ここに
継ぎ綴ぎだらけの、自家用の啓示録を製造する。すべての宗派の発生は、つまりは斯うし....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
やっても実らぬこころみではあったが、先生が一篇の詩をつくり、ヴァン・タッセルの世
継ぎ娘に捧げようとしたのだった。この魔術の書物と詩の書き散らしとは、ただちにハン....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
したものは、智多星呉軍師の謀計でない、ただ一盞の白酒であった。―― 丹平|語を
継ぎ、 「そこで医学士が、 (どうです、親方、いけますか、)などとおっしゃる。 ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
と、短銃では、岩見重太郎宮本の武蔵でも叶いますまい。と渋茶を一杯。舌を濡して言を
継ぎ、「串戯はさて置き、まだまだ気味の悪いのは。と声を低くし、「幽霊が出ますので....