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「継承者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

継承者の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
って、その絶対は相対的なものである。 まず第一に記憶すべきは、道教はその正統の継承者禅道と同じく、南方シナ精神の個人的傾向を表わしていて、儒教という姿で現われ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
んだ。それにまだ遺産相続の手続がされていない。つまり、この館は未だもって、正統の継承者旗太郎の手中には落ちていないのだよ」 「こりゃ驚いた」検事はペンを抛り出し....
惜別」より 著者:太宰治
言っている人もあるようですが、しかし、支那にいい伝統が残っていたから、その伝統の継承者に、革命の気概などが生れたのだとも考えられます。たち切られるのは、形式だけ....
人間の結婚」より 著者:宮本百合子
革命であった。パブロフが死んでから何年か経った。そして今日パブロフの偉大な発見の継承者たちは、人間という生物の発展に於ける独特な機能として、パブロフが発見した犬....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の家を譲るべき血統の人としては、お銀様のほかにはないのです。そうして、その唯一の継承者たるべき人は、また唯一の反逆者でした。 後妻の子は、後妻と共に非業《ひご....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いた家風というようなものは、父なしには保ちません。その点大変微妙である。私がその継承者で発展者であるわけですが、日本の家というものは主人が主人ですから。私も小さ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
き出したに違いない。)北方と東方との野蛮人に対抗して、彼らは堂々と新ローマ帝国の継承者をもって任じていた……。そしてみな言葉ばかりであり、借り来たった言葉ばかり....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
現代語の駆使によって、一風独特の劇的対話を案出した久保田万太郎をもって「雄弁」の継承者と見るほかはありますまい。 そして、序ながら、現代の「雄弁」を代表するか....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ばれた。 セシルをはじめ、他の枢密院議員たちがその寝床を取り囲んで立った。王位継承者の件について、なにかおいい残しはございませんかと、セシルが聞いた。答えはな....
イギリス海岸」より 著者:宮沢賢治
だれ》も誰も見ていない所《ところ》でいろいろに変ったその巨きな鹹水《かんすい》の継承者《けいしょうしゃ》は、今日は波にちらちら火を点じ、ぴたぴた昔《むかし》の渚....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、画風に変化が起ったような風も見えない。 ただ、熊本の野田家(武蔵の円明流の継承者で、細川藩の師範野田|一渓の裔)の子孫の家には、武蔵の遺品が種々残っていた....