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続ぐ
「続ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
続ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
時世に有志の徒なるものありて、実に維新前慷慨志士〔すなわち当時の当路者〕の気風を
続ぐ。この徒あるいは洋学の初歩に通じたるあり、あるいは単に和漢の教育を受けたるあ....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
書類は此の箪笥の引出にあって、娘いさが残らず心得て居ります、敵同志の此の家の跡を
続ぐのはお厭であろうが重二郎殿、我なき後は他に便りなき娘のおいさを何とぞ不憫と思....
「賈后と小吏」より 著者:田中貢太郎
青年に酒を注いだ。青年は不安がないでもなかったが、仙妃の態度が未だ了らざる宿縁を
続ぐ以外に何もないように見えるので、注がれるままに酒を飲み、奨めらるるままに肴を....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
歳、登勢が四十七歳の時である。本皓には庶子があって、名を令図といったが、渋江氏を
続ぐには特に学芸に長じた人が欲しいというので、本皓は令図を同藩の医|小野道秀の許....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
違いをしたろう、若い内には随分有りうちの事とは申しながら、お前より外に鹽原の家を
続ぐ可き者はない、其の大事な家を捨てゝ、若気の至りとは云いながら女に溺れて金子を....
「『吾輩は猫である』上篇自序」より 著者:夏目漱石
し将来忙中に閑を偸《ぬす》んで硯《すずり》の塵《ちり》を吹く機会があれば再び稿を
続ぐ積《つもり》である。猫が生きて居る間は――猫が丈夫で居る間は――猫が気が向く....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
味な訛謬とは思われぬ。即ち単に「突く衝石」という以外に、更に第二の系統に属する「
続ぐ」という趣旨が添加していたからだと信ずる。多くの読者はあるいは自分の郷里ばか....