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続け打ち
「続け打ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
続け打ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゼーロン」より 著者:牧野信一
》として底知れぬ観である――不図耳を澄ますと、森の底から時折銃声が聞えた。二三発
続け打ちにして、稍々暫く経《た》つと、また鳴る。 私は更に不気味に胸を打たれた....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
がに武芸のたしなみがあるらしく、相手を土の上にねじ伏せて、雪駄《せった》をぬいで
続け打ちになぐり付けた。 「河童野郎。八丁堀へでも、葛西《かさい》の源兵衛堀へで....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
あったっけ、なに長え…切って来う……うむ宜し…さ野郎、これで打つが何うだ」 と
続け打ちに打ちますと、曲者は泣声を致しまして、 曲「御免なすって、貧の盗みで」 ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
でいる筈の兄は、地に筋を引いて一々に弟の罪状をかぞえ立てた上に、馬の策をふるって
続け打ちに打ち据えたので、さすがの乱暴者も頭を抱えて逃げ廻って、僅かに自分の家へ....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
御覧遊ばせ、虚弱い草履取をお打ちなすッて」 源「黙れ」 といいざまヒュウ/\と
続け打ちに十二三も打ちのめせば、孝助はヒイ/\と叫びながら、ころ/\と転げ※り、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
唐《けとう》! ふざけやがって、という気になって、少しの容赦もなく、いよいよ強く
続け打ちに打ちました。 よし、言葉がわからずとも、憎いやつであろうとも、体格が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ます。出水の勢いは急であったけれど、家の流される勢いはそれと同じではありません。
続け打ちに打つ半鐘の音は、相変らずけたたましく聞えるけれども、さきほどまで遠近《....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
ボンのかわりに、ここでは、鉄兜と灰色の外套であるだけのちがいだった。 小太鼓の
続け打ち。……遊挺のガチャガチャ動く音。……「狙ッ、撃ッ」……銃声。……それから....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
して向うの泥濘へ転がりましたが、自分で突当って置きながら怒りまして、巡礼を捕らえ
続け打ちに殴ちましたから、禿頭へ傷が出来ましたが、侍は尚お足を揚げて老爺さんを蹴....