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続篇
「続篇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
続篇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
分ながら覚束ない手探りの形でしたが、どうやら人気になったと云うので、更に森君から
続篇をかけと注文され、翌年の一月から六月にわたって又もや六回の捕物帳を書きました....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
よいよ》、「デイヴィッド・バルフォア」に専念できる。「誘拐《キッドナップト》」の
続篇だ。何度か書出しては、途中で放棄していたが、今度こそ最後迄続け得る見込がある....
「ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
平和の神である。この二つの神は正反対の矛盾として対蹠して居る。しかも新約は旧約の
続篇で、且つ両者の精神を本質的に共通して居る。ニイチェのショーペンハウエルに於け....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《こみち》を隔つも蛇棲む。たといその境|雑《まじ》るもかくのごとし(『甲子夜話』
続篇八〇)。和歌山近在、矢宮より出す守符は妙に蝮に利《き》く。蝮を見付けてこれを....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
だのでこの諺にいうシシは、野猪でなくて鹿であろう。 ついでにいう。『甲子夜話』
続篇八〇に、松浦天祥侯程ヶ谷の途の茶店にて野猪の小なるを屠《ほふ》るを見る。毛白....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
つ》の口語文を以てした為に、外国文学に見る如き高貴な詩人的の心を失い、江戸文学の
続篇たる野卑俗調の戯作《げさく》に甘んじ、一歩もそれから出ることができなかったの....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
である通り、『霊訓』中に収められてあるのは、原本の一部分に過ぎない。近年『霊訓』
続篇が出版されたが、これも一小部分である。原本の大部は、目下英国心霊協会に保存さ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
史を、発見することができるだろう。その発見した歴史をもとに、近い将来にこの物語の
続篇を書くのも面白いではないか。
作者は信州諏訪の産で、京丸についても京丸ぼた....
「吉岡芳兼様へ」より 著者:織田作之助
るとやに下っている方が無難でしょう。作中の「私」一つの問題でも、たとえ「聴雨」の
続篇を「若草」の十月号に書きましたが、この中に「私」はもう前二作の「私」でない、....
「和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
ではなく、安島の力が多かったのではないかと思われる。安島の『不朽算法』はこの書の
続篇とするつもりであった。藤田の稿本類にも安島から借りたものがあるのではあるまい....
「三八九雑記」より 著者:種田山頭火
時に『紅』『リンゴ』『一茶』等の同人諸君に御礼を申しあげる。 本集には、草木塔
続篇及酒についての覚書を書くつもりでいて、どうにも気がすすみませんので止めました....
「半七捕物帳の思い出」より 著者:岡本綺堂
ながら覚束ない手探りの形でしたが、どうやら人気にかなったというので、更に森君から
続篇をかけと註文され、翌年の一月から六月にわたってまたもや六回の捕物帳を書きまし....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
すこぶ》る巧妙なり。為永春水《ためながしゅんすい》の小説『梅暦《うめごよみ》』の
続篇たる『辰巳《たつみ》の園《その》』以下『梅見船《うめみのふね》』に至る幾十冊....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
著業者の場合とまったく同様に、けっして偶然の配列をもつものではない。『西洋事情』
続篇の筆を休めて、時到らば『雷銃操作』の翻訳にかからねばならない。「先生がこの書....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
って来ている。それは、戦争中に前篇を出された小島吉雄博士の『新古今和歌集の研究』
続篇(昭和二十二年・星野書店)の要旨であって、緻密な考証によって動かしがたい確実....