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綫
「綫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綫の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
尋ねに往った。そして墓地の世話をしているという家を訪うた。 墓にまいる人に樒や
綫香を売り、また足を休めさせて茶をも飲ませる家で、三十ばかりの怜悧そうなお上さん....
「青年」より 著者:森鴎外
手は又|熾んになる。純一は面白がって聞いている。熾んにはなる。しかしそれは花火|
綫香が熾んに燃えるようなものである。なぜというに、この言い争っている一群の中に、....
「連城」より 著者:田中貢太郎
高髻緑婆娑 早く蘭窓に向って碧荷を繍す 刺して鴛鴦に到って魂断たんと欲す 暗に針
綫を停めて双蛾を蹙む というのであった。 また連城の刺繍の巧みなことをほめて....