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維
「維〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
維の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
た。叔父は長州|萩《はぎ》の人だった。彼はことさらに叔父の前に滔々《とうとう》と
維新の大業を論じ、上は村田清風から下は山県有朋《やまがたありとも》に至る長州の人....
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
を語ることは生憎《あいにく》この話の主題ではない。が、大体を明かにすれば、伝吉は
維新《いしん》後材木商を営み、失敗に失敗を重ねた揚句《あげく》、とうとう精神に異....
「河童」より 著者:芥川竜之介
自身を語るものは必ずしもこう言ったことではない。むしろ彼の天才に、――彼の生活を
維持するに足る詩的天才に信頼したために胃袋の一語を忘れたことである。(この章にも....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
求めるとしたら天主閣を除いて自分たちは何を見いだすことができるだろう。しかも明治
維新とともに生まれた卑しむべき新文明の実利主義は全国にわたって、この大いなる中世....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
これは自分より二三年前に、大学の史学科を卒業した本間《ほんま》さんの話である。本間さんが
維新史に関する、二三興味ある論文の著者だと云う事は、知っている人も多いであろう。....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
勇之助《ゆうのすけ》と云う名をつけて、わが子のように育て始めました。が、何しろ御
維新《ごいしん》以来、女気《おんなけ》のない寺ですから、育てると云ったにした所が....
「或る女」より 著者:有島武郎
美的生活」とか「清盛論《きよもりろん》」というような大胆奔放な言説をもって思想の
維新を叫んでいた。風俗問題とか女子の服装問題とかいう議論が守旧派の人々の間にはか....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
のです。
単に利害勘定からいっても、私の父がこの土地に投入した資金と、その後の
維持、改良、納税のために支払った金とを合算してみても、今日までの間毎年諸君から徴....
「星座」より 著者:有島武郎
ず青年輩の惰眠《だみん》を貪《むさぼ》り雌伏《しふく》しおるべき時には候わず明治
維新の気魄は元老とともに老い候えば新進気鋭の徒を待って今後のことは甫《はじ》めて....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
そのものを死滅に導く。何故ならば人間の社会は生きた人間に依ってのみ造り上げられ、
維持され、存続され、発達させられるからだ。 お前は機械になることを恥じねばなら....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
はあっさりと、ただそれっきりしかお口には出されませんでしたが、何やらお二人の間を
維いだ、切っても切れぬ固い縁の糸は、その時に結ばれたらしいのでございます。実際又....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に科学の応用を教うる所」としてある。 しかし、その翌年には既に財政困難に陥って
維持がむずかしくなった。幸いにデビーが教授になったので、評判が良くなり、この後十....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
の土地が持つ自然の特色を段々こそぎ取られて、内地の在来の形式と選む所のない生活の
維持者たるに終ろうとしつゝあるようだ。あの特異な自然を活かして働かすような詩人的....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
しかるに、吉田内閣は、警察法の改正により戦前の警察国家の再現を夢み、全国民治安
維持のための警察をして一政党の権力
維持のための道具たらしめんとしております。また....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
へ金魚にやるぼうふらをすくいに行ったことをきのうのように覚えている。)しかし「御
維新」以前には溝よりも堀に近かったのであろう。僕の叔父は十何歳かの時に年にも似合....