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維摩
「維摩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
維摩の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夜」より 著者:夏目漱石
んぞく》を領して藕糸孔中《ぐうしこうちゅう》に入《い》って蔵《かく》れたとある。
維摩《ゆいま》が方丈の室に法を聴ける大衆は千か万かその数を忘れた。胡桃《くるみ》....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
もや御放送。 ◯「大義」を村上先生(医師)へ、「大義抄」を奥山老士へ貸す。 ◯「
維摩経新釈」を読みはじむ。 八月二十四日 ◯昨夜より今朝迄、十二時間に亘りて雷....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
は茶の湯の他の設備と同様に禅の教義を多く反映している。正統の茶室の広さは四畳半で
維摩の経文の一節によって定められている。その興味ある著作において、馥柯羅摩訶秩多....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
では、とても思いのままを、率直に、他人につたえることはできないのです。 文殊と
維摩の問答 ところで、これについて想い起こすことは、あの『
維摩経』にある
維摩居士....
「青年」より 著者:森鴎外
、だいぶ学問のある坊さんの所へちょいちょい行ったことがあります。丁度その坊さんが
維摩経の講釈をしていました。みすぼらしい
維摩居士の方丈の室が荘厳世界に変る処が、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
いざな》わしむ。大日如来が香華燈塗の四菩薩を出して四仏を供養するは上に述べた。『
維摩経《ゆいまぎょう》』には聚香世界の香積仏が微妙の香を以て衆生を化度し、その世....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
となれると勧められた。毎度のこと故その気になってしからばなって見ようというと、『
維摩経《ゆいまぎょう》』に、法喜を以て妻とし慈悲心を女となし、諸淫舎に入りては欲....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
けない人は、恵まれない人でございます……衆生《しゅじょう》病むが故に我も病む、と
維摩居士《ゆいまこじ》も仰せになりました。生々《しょうじょう》の父母、世々の兄弟....
「狼疾記」より 著者:中島敦
れて来ることも出来たはずではないのか? そして輝かしい熱帯の太陽の下に、唯物論も
維摩居士《ゆいまこじ》も無上命法も、ないしは人類の歴史も、太陽系の構造も、すべて....
「能面と松園さんの絵」より 著者:金剛巌
能面に気を寄せたのでしょうが、面を絵画化して〈弱法師〉を描いている。院展に出した
維摩を文殊が説きに行く図の
維摩の顔の形なり線なりが当時画家や世間の問題になって評....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
印象は依然として観音である。 十大弟子、天竜八部衆、二組の四天王、帝釈・梵天、
維摩、などを除いて、目ぼしいものはみな観音である。これは観音像がわりに動かしやす....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
る山の散らまく惜しも という歌がある。これは天平十一年冬十月に光明皇后の営まれた
維摩講においてうたわれたもので、終日|大唐楽や高麗楽のような舶来の大管絃楽の演奏....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
能なことの一つであろうと信じます。 釈尊在世の昔、釈尊が滞在せられた毘耶離城に
維摩詰という偉い仏教の体得者がいました。その偉さにおいては釈尊に一目置くだけで、....