» 

「綰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

綰の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い者が奥へはいって麻緒を持って来ると、半七は框に腰をおろした。 「親分、わたしがげてあげましょう」 「手をよごして気の毒だな」 若い者に鼻緒をすげさせながら....
夜の隅田川」より 著者:幸田露伴
居る。これは娯楽にやる人もあり、営業にやる人もある。珠数子釣りは鉤は無くて、餌をねて輪を作る、それを鰻が呑み込んだのを※網で掬って捕るという仕方なのだ。面白く....
西湖主」より 著者:田中貢太郎
陳弼教は幼な名を明允といっていた。燕の人であった。家が貧乏であったから、副将軍|賈の秘書になっていた。ある時賈に従って洞庭に舟がかりをしていると、たまたま大きな....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
耳、皆立派で、眉は少し手が入っているらしい、代りに、髪は高貴の身分の人の如くに、ねずに垂れている、其処が傲慢に見える。 夜盗の類か、何者か、と眼稜強く主人が....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
ト無慙や、行燈の前に、仰向けに、一個が頭を、一個が白脛を取って、宙に釣ると、ねの緩んだ扱帯が抜けて、紅裏が肩を辷った……雪女は細りとあからさまになったと思....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
でそこに強みがあるのである。 ○ 振分の髪を短み春草を髪にくらむ妹をしぞおもふ 〔巻十一・二五四〇〕 作者不詳 振分髪というのは、髪を....
肌色の月」より 著者:久生十蘭
、薄眼をあけて見る。意外に低いところに天井の裏側が見えた。三方はモルタルの壁で、《わが》ねたゴムホースや、消火器や油差などが掛かっている。頭のほうに戸口があっ....
駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
ものはこの崖から絞れて落つる玉のような清水を集めて、小さい素焼きの瓶に受けたので物の柄杓が浮べてある。あたりは芒が生いて、月見草が自然に咲いている。これは今の....
遠野物語」より 著者:柳田国男
そのたけよりも長かりき。のちの験にせばやと思いてその髪をいささか切り取り、これをねて懐に入れ、やがて家路に向いしに、道の程にて耐えがたく睡眠を催しければ、しば....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
実例は、今日では石油を襤褸に浸していぶすものであるが、以前は竹の串に髪の毛を少しねて挾み、その片端を焦がしたもの、あるいは野猪の生皮を一寸角ばかりに切って、こ....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
た精神が白熱の度に高潮したのであろう、見上ぐる空際を横さまに尖波を打って、綱線をねて叩き潰して更に夫を引き伸したような山の空線は、山体に磅※き研きに研いて、蛍....