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「網船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

網船の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幻談」より 著者:幸田露伴
とを呑込んで、愉快と思うように時間を送らせることが出来れば、それが好い船頭です。網船頭《あみせんどう》なぞというものはなおのことそうです。網は御客自身打つ人もあ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
七は気軽に表から声をかけた。 「おい、親方はいるかえ」 船宿といっても、ここは網船や釣舟も出す家《うち》であるから、余りにしゃれた構えでもなかった。若い船頭が....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、けさ偶然にこんなことを聞き出したのである。しかもそれはゆうべのことで、神田川の網船屋の船頭の千八というのがおなじみの客をのせて隅田川の上の方へ夜網に出た。客は....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
のピクニックおやりになりません?」 「ああ、そうね。」 「玉川あたりどうですの。網船を※って一日楽しく遊びましょう。私もしばらく皆さんにお目にかからないわ。ぜひ....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
うと謀みましたが、主人は素より手者の事|故、容易に殺すことは出来ないから、中川へ網船に誘い出し、船の上から突落して殺そうという事を私が立聞しましたゆえ、源次郎お....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
が、これもやはり、同じように咽喉を斬られ、越前堀《えちぜんぼり》の『船松』という網船の横丁の溝の中で死んでいた。……こんな具合に、つぎつぎに五人まで同じような死....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ながら歩み行けり。その傍《かたわら》に尻端折《しりぱしょり》の男一人片手を上げて網船賑ふ河面《かわづら》の方《かた》を指さしたるは、静に曇りし初夏の空に時鳥《ほ....