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「網走〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

網走の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白菊」より 著者:夢野久作
…手がまわっている合図じゃあんめえが……ハアテ……。 虎蔵は一箇月ばかり前に、網走の監獄を破った五人組の一人であった。その中でも、ほかの四人は、それから一週間....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
頭平野に下りて了うた。 当分は※別まで開通した其開通式に赴くのである。池田駅は網走線の分岐点、球燈、国旗、満頭飾をした機関車なども見えて、真黒な人だかりだ。汽....
播州平野」より 著者:宮本百合子
日、ひろ子は余り久しぶりで、却って身に添いかねる平和な明るさの中でもんぺをぬぎ、網走の刑務所にやられている良人の重吉へ、たよりを書きはじめた。ひろ子が小娘で、ま....
風知草」より 著者:宮本百合子
からリュックに入れて背負って来た靴をはいて、いものやけるのを見ている。無期懲役で網走にやられていた重吉は、十二年ぶりで、十月十日に解放された。いが栗に刈られた重....
継子」より 著者:夢野久作
っているところを見ると……ええ……と……『俺はお前のために俺の旧悪を密告されて、網走の監獄に十五年の刑期を喰込んだ。おまけに財産の全部をお前に持逃げされてしまっ....
熱き茶色」より 著者:宮本百合子
めいている。 話しの合間合間に交えられる手振も徳田さん独特だし、その手の指には網走の厳しい幾冬かが印した凍傷の痕があるのである。大いに笑う彼の顔を見て、一緒に....
解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
過した。 一九四五年の八月十五日が来た。その年の六月下旬に無期懲役を宣告されて網走に行っていた宮本顕治が十月十四日に風呂敷包を下げ、素頭で、草履ばきで東京のわ....
年譜」より 著者:宮本百合子
たことをよろこんだ。〔五〕月初旬に大審院上告が却下された。無期徒刑囚として宮本は網走刑務所に移された。 この空襲と宮本の網走行の異常な伴奏として五月二日のベルリ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
召で入隊中行方不明となった。同年十二月死去の公報によって葬儀を営んだ。十月十日に網走刑務所から解放されて十二年ぶりで東京にかえった顕治と百合子が式に列した。 国....
はしがき(『十二年の手紙』その一)」より 著者:宮本百合子
月から一九四五年八月十五日、日本の無条件降伏後、治安維持法が撤廃されて、十月十日網走刑務所から顕治が解放されるまでにとりかわされた書簡、百合子凡そ千余通、顕治四....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
た。面会は一ヵ月一回となり、顕治からの発信も一ヵ月一遍となった。顕治が六月十六日網走刑務所へ送られるまでに、百合子は一度(六月一日)煉瓦色の獄衣に変って、頭も丸....
海豹島」より 著者:久生十蘭
の大工土工は撰りぬきのあぶれものぞろいで、土工の荒木と近藤は殺人未遂傷害の罪で、網走監獄で七年の懲治を受けた無智狂暴な人間であり、他の二名の大工はサガレンや沿海....
帯広まで」より 著者:林芙美子
は小樽から札幌、岩見沢、旭川、わっかないと云う順に廻り、一方は室蘭、帯広、釧路、網走と巡って行くのであったが、伊代はわざわざ帯広まわりを申し出て、六月にしては朝....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
オぽ※ナル 〔O-po'kna-ru〕(そこから・下方へ行く・道)。――北見国|網走地方で。 (八)ぽールチャ※ 〔Po'ru-char〕(洞窟の・口)――日高....