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綴り
「綴り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綴りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
も泡のようにレエスがはみ出している。
「あの島はサッサンラップと云うのですがね。
綴りですか?
綴りはSUSSANRAPです。一見《いっけん》の価値のある島ですよ....
「振動魔」より 著者:海野十三
こに一切の訟訴手続きが閉鎖されることになった。それから僕は、この拙い懺悔録を書き
綴りはじめたのだったが、不思議なことに、どうやらやっと書き終えた今夜は、僕が味わ....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
代りに、大層快活になり、能弁家になりました。一間に閉じこもって破れて落ちる文殻を
綴り合わせているどころの話ではなく、彼は毎日のように顎髯をしごき乍ら、赤耀館へ憎....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
念入りに赤き血を吐く。 十一月十八日 ◯徹郎君より長文の手紙来る。目下の心境を
綴りて悲憤す。同情にたえず。 ◯起きる。喀血はようやくおさまりたるもののごとし。....
「画学校時代」より 著者:上村松園
。 最初は一枝ものと言って、椿や梅や木蓮などの花を描いた、八つ折の唐紙二十五枚
綴りのお手本を渡されると、それを手本として描いた絵を、それぞれの先生の許へ差し出....
「大脳手術」より 著者:海野十三
かいうことが有るかね」 「……」 驚異の技術 もともとこの記録は手記風に
綴りたき考えであった。ところが書き始めてみると、やっぱりいつもの癖が出て小説体に....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
端|石廊崎から、伊豆七島の新島、更に外房州の海岸から外へ六七十キロの海上を点々と
綴り、鹿島灘の外を通って、元の勿来関へ帰るという大円だ。これが防空監視哨の最も外....
「獏鸚」より 著者:海野十三
ま引繰りかえしたから失敗したのだ。それで日本式のローマ字に綴って、それを逆さにし
綴りなおしてさ、それで漸く解読完了ということになったのだ。なぜそれに気がついたか....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
扱います節、文字は拾いますが、文字は普通……拾いますが、職務の徳義として、文字は
綴りましても、用件は記憶しません。しかるところ、唯今申上げました(コンニチゴゴツ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
想も僕には愉快ではなかった。が、僕は二三秒の後、Mole を la mort に
綴り直した。ラ・モオルは、――死と云う仏蘭西語は忽ち僕を不安にした。死は姉の夫に....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ば其稿本を五行の大字にしつ、其も手さぐりにて去年の秋九月本伝第九輯四十五の巻まで
綴り果し」とあるはその消息を洩らしたもので、口授ではあるが一字一句に血が惨み出し....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
、今度の死亡原因に、どのような関係があるのであろうか。 そんなことを、いろいろ
綴り合わせて考えてゆくと、若しやという疑惑が、なんだか本当にそうあったらしく思わ....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
してS・S・Sというは一人の名でなくて、赤門の若い才人の盟社たる新声社の羅馬字|
綴りの冠字で、軍医|森林太郎が頭目であると知られた。 鴎外は早熟であった。当時....
「今日になるまで」より 著者:上村松園
いつも貸本屋から借りた本が置いてありましたので、自然私もそれを読みました。 又
綴り本を積んで家をこしらえ、作ったおやまさんを立てかけてお飾りをするのが唯一の遊....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
人を動すに優れり、余は元来言文一致を唱うる者なり、曾て新井貝原両先輩が易読の文を
綴りて有益の書を著わすを見て常に其の識見の高きを感ずれども、然れども尚其の筆を下....